染防止へ全国配属先で
入省式 防衛相がビデオ訓示

防衛省は新型コロナウイルスの感染防止のため、入省式を全国の配属先で行うよう変更し、防衛省本省では、例年より大幅に少ない43人が、河野防衛大臣のビデオメッセージを通じて訓示を受けました。

防衛省は事務官の入省式を例年は配属先に関わりなく、500人前後を東京 市ヶ谷の本省に集めて行っていますが、ことしは、新型コロナウイルスの感染防止のため、密集した状況を避けようと、全国およそ150か所の配属先、それぞれで行うよう変更しました。

本省の講堂で行われた式は、出席者どうしの間隔を2メートルほど離して行われ、例年より大幅に少ない43人が、事前に撮影された河野防衛大臣のビデオメッセージを通じて訓示を受けました。

河野大臣は「宇宙・サイバーといった新たな領域の軍事利用が拡大し、安全保障環境は一変しようとしている。また、台風など気候変動が安全保障に与える影響も深刻だ」と述べました。

そのうえで「防衛や安全保障という堅いトピックについて、いかにして興味を持ってもらうか、柔軟な思考を最大限発揮することが求められている。力を合わせて我が国の平和を守るため、大胆に構想し挑戦していこう」と激励しました。

入省した22歳の男性職員は「新型コロナウイルスの対策など業務が増える中で、防衛省に入省することになり、身の引き締まる思いだ。未熟ではあるが自己研さんをしっかり行い、謙虚に職務に励んでいきたい」と話していました。