R整備の基本方針
決定を当面見送り 政府

IR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件を受けて政府は、IRの整備に向けた基本方針について、今月中にも行うとしていた決定を当面見送り、さらに慎重に検討を進めていくことになりました。

IRの整備に向けて政府は去年9月、整備区域を選定する際の評価基準などを盛り込んだ基本方針案を公表し、関係省庁での協議も踏まえて、今月中にも正式に決定するとしていました。

しかし、IR事業をめぐる汚職事件を受け、野党4党などが20日、IRの整備を中止させるための法案を国会に提出し、追及を強める姿勢を示しているのを受けて、政府は国会審議の状況などを見極めるため、今月中にも行うとしていた基本方針の決定を当面見送り、さらに慎重に検討を進めていくことになりました。

政府としては汚職事件を踏まえ、基本方針とともに、カジノ事業者が、政務三役や事業者の審査などにあたる「カジノ管理委員会」の委員と接触する際のルールなどについても議論を進めていく方針です。

政府は、基本方針を決定したあと来年1月からIRの誘致を目指す自治体からの整備計画の申請を受け付けることにしていますが、政府関係者は「整備に向けたスケジュールに影響はない」と述べています。