元号 官房長官が発表
首相は談話発表で検討

来月1日に決定される新しい元号について、政府は、臨時閣議で決定後、菅官房長官が発表し、その後、安倍総理大臣自身が談話を発表することを検討しています。一方、「元号に関する懇談会」のメンバーには、ノーベル賞を受賞した京都大学教授の山中伸弥氏ら9人を起用する方向で最終調整に入りました。

平成に代わる新しい元号について、政府は、先に複数の専門家に候補名を考えるよう委嘱していて、来月1日に、候補名の中から絞り込んだ複数の原案を各界の代表や有識者からなる「元号に関する懇談会」などに示したうえで、臨時閣議で決定することにしています。

こうした中、政府は、新元号について、1日当日の午前中に菅官房長官が記者会見で発表したうえで、その後、安倍総理大臣が談話を発表することを検討しています。

新元号の発表方法にルールはありませんが、閣議の内容は菅官房長官が一義的に発表していることに加え、前回、当時の小渕官房長官が発表したことなどから、発表は菅官房長官が担う方向になったものと見られます。

また前回は、小渕官房長官が当時の竹下総理大臣の談話を発表しましたが、今回、安倍総理大臣みずから談話を発表するのは、次の時代に込める考え方などを明確に示すねらいもあるものと見られます。

一方、「元号に関する懇談会」のメンバーについて、iPS細胞の研究でノーベル医学・生理学賞を受賞した、京都大学教授の山中伸弥氏、直木賞作家の林真理子氏、千葉商科大学教授の宮崎緑氏、前の早稲田大学の学長の鎌田薫氏、前の最高裁判所長官の寺田逸郎氏、前の経団連会長の榊原定征氏、NHK会長の上田良一氏、民放連=日本民間放送連盟会長の大久保好男氏、日本新聞協会会長の白石興二郎氏の9人を起用する方向で最終調整に入りました。

前回・平成への改元の際、懇談会のメンバーは8人でこのうち女性は1人でしたが、今回は9人となり、女性も2人に増えています。

またマスコミからの3人は、前回の人選と同じ構成となっています。