金支給額4年ぶり
引き上げへ 伸び率0.1%

ことし4月からの年金の支給額は物価と賃金がいずれも上昇傾向にあることから4年ぶりに引き上げられ、1か月当たりの国民年金の支給額は満額で6万5008円となります。

年金の支給額は、物価や賃金に応じて毎年、決められることになっていて、厚生労働省は18日、ことし4月からの年金の支給額を発表しました。

それによりますと、去年、物価と賃金がそれぞれ上昇したことから、年金の支給額は本来0.6%の引き上げになるとしています。

一方で、年金の財政基盤の強化のため、支給額の伸び率を物価や賃金の上昇よりも低く抑える「マクロ経済スライド」を実施して0.2%、景気回復を受けて、これまで繰り越されてきた抑制分として0.3%を、それぞれ差し引くとしています。

その結果、4月からの支給額は平成27年度以来の引き上げとするものの、伸び率は0.1%に抑制するとしています。

これにより、国民年金の支給額は満額で1か月当たり6万5008円に、厚生年金は夫婦2人の標準的な世帯で月額22万1504円となります。