岡山発 ①やめよう「岡山ルール」 悲しきヒーローも登場！

岡山ルールとは

岡山の車の運転をめぐってSNSで話題に上ったことがあることば。それが「岡山ルール」です。車線変更や右左折をウインカー1回だけ、あるいは出さずに行う危険運転のこと。「名古屋走り」「茨城ダッシュ」などと並ぶ、この地域特有の悪しき習慣です。
岡山市内で取材していても、ウインカーを出さずに車線を変更したり、さらに一時停止もせずに交差点を曲がったりする車が見つかりました。

街の人も......。

県独自のマークも

マスカットグリーンの星形に、漢字で「合図」と書かれた路面表示も、運転中によく目にします。交差点の手前、約30メートルの地点に、右折・左折の合図を開始する目安として設置されました。平成17年のおかやま国体の開催にあわせて、ドライバーにウインカーを適正に出すことを促す目的でつけられました。

不名誉な「1位」

令和3年、岡山県が全国最下位になったのが、信号機のない横断歩道での一時停止率です。
このJAFによる調査は平成28年に開始しました。令和3年まで岡山県の一時停止率は1割程度でした。警察の取締りが進んだこともあり、令和4年は49%に上昇しましたが、いまだに半数以上のドライバーが一時停止していません。

悲しきヒーロー誕生

こうした現状をなんとかしたいと、岡山南警察署は令和3年の秋の交通安全運動にあわせて啓発キャラクターを誕生させました。

それが「横断歩道マン」。横断歩道をイメージした白と黒のボーダーの体に、顔はこの先に信号機のない横断歩道があることを予告するダイヤマークがデザインされています。翌年には妹の「横断歩道レディ」も誕生し、2人で交通安全イベントや見守り活動に登場して指導を行ってきました。

▽一時停止しない車は「横断歩行者等妨害等違反」、▽ウインカーを出さないのは「合図不履行違反」。信号待ちの間はウインカーを出さず、信号が青に変わってから出すのもだめだと指摘します。

マナーを守る人はルールも守る

法令で決められていて、絶対に違反してはいけない交通ルール。交通心理学の専門家は「マナーを守る人は、交通ルールを違反しない」と指摘します。

そのよい例は「長野県」にあるという金光名誉教授。JAFによる信号機のない横断歩道での一時停止率は6年連続全国1位です。現地の小学生の様子を見てみると、手を上げて横断歩道を渡り、渡り終えるとドライバーに向かっておじぎをしていました。

番組制作を終えて