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Q33 相続した空き家を売却したいが、郊外で査定額が低い

クローズアップ現代で継続取材してきた『住まいの問題』。視聴者の皆さまからも数多くのお悩みが寄せられました。そこで今回、専門家協力のもと、2ヶ月の間お答えしつづける「お悩み相談マラソン」に挑戦します。今回寄せられたのは「相続した空き家を売却したいが、郊外で査定額が低い」というお悩み。NPO法人 空家・空地管理センターの専門家に聞きました。
(NHK『住まいの問題』取材チーム)

相談内容

親から相続した家の処分に困ってます。早く売りたいのですけどどうしていいかわかりません。奥多摩ですがあんまり査定が良くありません。

(東京都/男性/53歳)

回答

“ 放置しておくと、さらに値段がさがることも。早めの検討を ”

解説

(NPO法人 空家・空地管理センター 上田真一)

「早く売りたいけど、高く売りたい!」これは空き家の処分に悩む方の正直な気持ちだと思います。ただ、現実はそう甘くありません。非常に需要のあるエリアであれば、そのような悩みもないかもしれませんが、不動産の売却においてほとんどの方は、金額か時期か、何かしらの妥協をすることになります。

査定があまり良くなくとも、「値段がつくだけよかった」ととらえて早めに売却することを検討されてはいかがでしょうか。どうしようか悩んでいる間に建物の傷みが進み、結果的に査定よりも低い金額での取引になってしまった…というケースはよくあります。

物件の所在地は奥多摩とのことですが、奥多摩町では空き家の活用促進のための事業が用意されています。土地・建物を町へ寄付した場合に最大200万円を助成する制度や、空き家バンクへ登録した場合に最大10万~75万円を助成する制度などがあります(詳しくは自治体のHPをご確認ください)。

郊外や地方では、こうした制度を整備している自治体が増えてきています。使用できる助成制度がないか、空き家が所在する自治体に一度確認してみましょう。

また、不動産の売却方法も多岐にわたるようになりました。一般的な不動産情報サイト以外にも、郊外の別荘地のみを扱うサイト、田舎暮らしをしたい方向けの物件のみを扱うサイト等、さまざまなニーズに特化したサイトが多く存在します。自身の物件の魅力がどこなのかを見出し、そうしたサイトに掲載することで、購入したい方から見つけてもらいやすくなり、早く売却することができるかもしれません。

まずは少しずつでも動いていきましょう!

上田真一(NPO法人 空家・空地管理センター代表理事)
2013年 NPO法人設立。全国で空き家などの適正管理や利活用に取り組む。
東村山市空家等対策協議会副会長など、複数の自治体で空き家対策に関する協議会委員も務める。
『あなたの空き家問題(日本経済新聞出版社)』著者。
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