春らんまん 高知を彩る桜 後編
- 2024年04月19日
県内各地の見頃を迎えた桜をシリーズで紹介する『高知さくら紀行2024』。この記事では、放送の中から四万十町と高知市の福井にある桜をお伝えします。
(高知放送局カメラマン 大和田純平)
夜桜の下で 四万十町
優しい明かりに照らされる夜桜。
四万十町の家地川公園では、多くの人に訪れて欲しいと地元の人が30年以上前から桜のライトアップが行われています。
その桜の下を、この地区で育った3人きょうだいが歩いていました。
進学で地元を離れていた兄が実家に帰省し、久しぶりにみんなで花見に来たそうです。
たまに帰ってくると、なじみある場所で心にぐっと来ます
久しぶりに兄と春休みに会えて楽しく遊んでいます
自分1人で見る桜と、家族みんなで見る桜のあたたかさが違います
昔からきょうだい3人で見てきた桜。その柔らかな明かりの下(もと)に集い語らう時間は3人にとって特別な時間でした。
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地域見守る一本桜 高知市福井
高知市福井の住宅街に春の訪れを告げる1本の桜。
このあたりでは桜の存在は知られていたものの、どういう品種で誰が植えたものなのかはあまり知られていませんでした。
この桜の近くに実家があるNHK高知局のカメラマンが改めて取材しました。
桜の周りで取材を続けた末に桜の持ち主に出会うことができました!
この桜を管理する徳弘秀一郎さんです。
この一本桜は‘仙台屋’(ヤマザクラの品種)という桜で、約80年前に徳弘さんの畑の隅に植えられました。
これは母親が嫁いだ時に植えた桜です。こんなに大きくなるとは夢にも思ってなかった。子どものころからあったから、あるのが当たり前。これからも維持、管理をしていきたい
周りにあった他の桜は街の開発とともに数を減らしましたが、残り続けたこの桜は地域を見守る一本桜として愛されるようになりました。
徳弘さんは、「樹齢およそ80年の古木ですが毎年ちゃんと花を咲かせます。春の季節にはその姿をぜひ見に来てほしい」と話していました。
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高知を彩った各地の桜
「春らんまん 高知を彩る桜 前編」(記事はこちら)と今回の記事でお伝えした5か所の桜。各地で見られた桜とそこに集う人たちをまとめて映像にしました、ぜひご覧ください!
桜一つ一つに込められた特別な思いや願いを、映像とともにつづった『さくら紀行2024』。
また来年も満開の桜と人々のにぎわいに包まれる高知の春をお伝えしたいと思います。