血圧が高いかどうかを調べるには?

最近は、家庭血圧計が広く普及したこともあり、誰もが手軽に血圧を測定できるようになりました。その一方で、「計測するたびに血圧の値が変わるので、どれが本当の血圧なのかわからない」と感じる人も少なくありません。
そもそも血圧は、常に変動しているので一定ではありません。たとえば日中活動しているときは高く、就寝中は低くなるのが自然な血圧の変動です。また、怒っているときと穏やかな気持でいるときでも血圧は変わります。
自分の血圧が高いかどうかをきちんと調べるには、毎日できるだけ同じ時間帯、同じ環境で測定し、平均を出すことが大切です。
家庭血圧の測り方


家庭での血圧を測るタイミングは、起床後1時間以内と就寝前の2回行うことをおすすめします。ただし、散歩や運動の直後に測ったり、極端に寒い場所で測ったりすると、正しい値にはなりません。また、値が気に入らないからと納得する値が出るまで何回も測るのもやめましょう。
家庭での計測は、診察室など医療機関で測るときよりもリラックスしやすいので、上下とも5mmHg低い値で診断しましょう。診察室血圧の場合は、上が140mmHgまたは下が90 mmHg以上、家庭血圧の場合は、上が135 mmHg以上または下が85 mmHg以上が、高血圧の診断基準になります。