夜間高血圧、早朝高血圧に注意!危険な「仮面高血圧」とは
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危険な「仮面高血圧」

自分の高血圧がどんなタイプなのかは、診察室血圧と家庭血圧の両方を測れば知ることができます。特に気をつけたいのが、診察室血圧は正常なものの、家庭血圧が高いタイプです。このタイプは、医師や医療スタッフが見つけることは困難なので、仮面高血圧と言われています。
仮面高血圧は見逃されやすいうえに、脳卒中や心筋梗塞などの発症率が一般的な高血圧と同じくらいに高いため、危険な高血圧といえます。40歳以上の10人に1人は仮面高血圧という報告もあります。
仮面高血圧かどうかを調べるには、毎日朝と夜、家庭で血圧を測れば発見することができます。家庭血圧計を上手に活用して、早期に発見し、早めの治療を心がけましょう。
注意したい早朝高血圧と夜間高血圧
仮面高血圧には、昼間高血圧と早朝高血圧、夜間高血圧という3つのタイプがありますが、特に気をつけたいのが早朝高血圧と夜間高血圧の2つです。
早朝高血圧
朝、目が覚める前後に血圧が急上昇するのが早朝高血圧です。朝、血圧が上がるのは生理的な現象ですが、早朝高血圧の場合、急激に上昇してしまうのです。早朝高血圧が高齢の人や動脈硬化が進んでいる人などに起きると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしやすくなってしまいます。
早朝高血圧を防ぐには、浴室を暖かくする、外出時にはマフラーをするなど、日頃から寒さや冷たさを防ぐ工夫が効果的です。