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開幕まで130日!「2023かごしま総文」への道②

  • 2023年04月07日

この夏、鹿児島で初めて開催される全国高等学校総合文化祭「2023かごしま総文」。高校文化部のインターハイとも呼ばれ、全国から高校生2万人、観覧者10万人が集まるビッグイベント、芸術文化活動の祭典です。 開幕まで130日。本番に向けて準備を進める生徒実行委員会の取り組みを取材しました。(アナウンサー・白鳥哲也)

離島を含む県内全域の高校生で構成される「かごしま総文」の生徒実行委員会。 
高校生たちは週末の休みに、定期的に集まって準備を進めています。

この日、行われたのは「お弁当コンテスト」の表彰式です。

全国から集まる2万人を超える総文祭の参加者に、食を通して鹿児島の魅力を伝えようと、オリジナルのお弁当を作るため、県内の高校生からメニューのアイデアを募りました。

募集したのは9つのマスに区切られたお弁当に入れる、ごはんおかずデザートです。 
審査の結果選ばれた、アイデアの応募者が表彰されました。

【黒酢で桜島風おいなりさん】を考案 
国分中央高等学校 成松蒼唯(なりまつ・あおい)さん。

成松さん

鹿児島は桜島が有名なので、ぜひ桜島を取り入れたいと思いました。
いい感じに仕上がったと思います!

【さつまいもコロッケ】を考案
松陽高等学校 中島美空(なかしま・みく)さん。

中島さん

食を通して鹿児島を知ってもらうために、さつまいもを使って、親しみがあり食べやすいコロッケにしました。

生徒実行委員会では、入賞者のアイデアを生かしながら「かごしま総文おもてなし弁当」を作ることにしています。 お弁当コンテストを企画した、総務おもてなし部会・委員長の泊千尋(とまり・ちひろ)さんは。

泊さん

私たち生徒実行委員や総文に携わるスタッフの思い、おもてなしの心を全国のみなさんに伝えられるようなお弁当を作っていきたいです。

そしてこの日、5つある業務部会の1つ、「国際交流部会」では茶道を体験しました。

「かごしま総文」の開会行事には海外から招へいするニュージーランドベトナム韓国の高校生も出演し、県内の高校生と交流します。

そのため、日本の伝統文化やおもてなしの作法について、まずは自分たち自身が学びを深めようというものです。

例えば、お茶席でお茶をいただくときに「お点前頂戴します」と言いますが、これを英語でどう説明すればいいでしょうか。
「Thank you, for your tea.(お茶をありがとうございます)」でも、もちろんいいわけですが、より茶道の心をくみ取って説明しようとするなら
「I appreciate the tea, you make for me.(あなたが私のために点ててくれたお茶に感謝します)」のほうがふさわしいかもしれませんね。

お茶席に入るのは初めてという生徒も多く、講師の話に真剣に聞き入っていました。

この日、講師が用意した茶道具の1つ、香合は地球儀を模したデザインでした。
「国際交流や世界平和の大切さ。相手と共有したいメッセージを、こうした道具やお茶席のしつらえに込めるのも、おもてなしの心の1つです」

国際交流部会・委員長

森永香苗(もりなが・かなえ)さん
森永さん

海外の高校生に楽しんでもらうことがいちばんの目的なので、しっかり準備していきたいです。


 

「情報WAVEかごしま」では、7月29日の開幕に向けて今後も生徒たちの奮闘ぶりをお伝えしていきます。

  • 白鳥 哲也

    アナウンサー

    白鳥 哲也

    長崎・京都・松山・沖縄局を経て、Eテレ「きょうの健康」などを担当
     現在は、ふるさと鹿児島で「情報WAVEかごしま」キャスター

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