開幕まで150日!「2023かごしま総文」への道➀
- 2023年03月17日
高校文化部のインターハイとも呼ばれる「全国高等学校総合文化祭」がこの夏、鹿児島で初めて開催されます。開幕まで150日の節目に、生徒実行委員会の3人に話を聞きました。
(鹿児島放送局・アナウンサー 白鳥哲也)
こんにちは。まずは自己紹介をお願いします。
生徒実行委員会の委員長の三森芽依(みつもり・めい)です。
副委員長の湯田菜々花(ゆだ・ななか)です。
同じく副委員長の小園茜(こぞの・あかね)です。
そして、大会マスコットキャラクターの「かごまる」です。
かごまるは、鹿児島名物であるかき氷の白熊、かるかん、桜島大根がモチーフです。頭にかぶっている笠は、桜島を。太眉、大きな目、きりりと引きしまった口元は、西郷隆盛をイメージしています。着物は大島紬、羽織には薩摩切子の葉模様が描かれているんですよ!
おーーー! THEかごしま!!の全部盛り!!!って感じですね(笑)。
三森さん、どんな催しなのか、改めて紹介してください。
全国高等学校総合文化祭は、略して「総文」や「総文祭」などと言いますが、1977年から各都道府県が持ち回りで開催している、高校生による国内最大規模の芸術・文化活動の祭典です。参加校およそ3000校、高校生2万人、10万人の観覧者が全国から集まるビッグイベントです。
そんなビッグイベントが、「第47回」ということは、都道府県1巡目の最後を飾って、ここ鹿児島県で開かれるわけですね。湯田さん、文化・芸術系の活動と言っても、実にいろんな部門があるんですってね?
鹿児島大会では、演劇や合唱、写真、文芸、将棋や囲碁など、規定部門・協賛部門あわせて22の部門大会が行われ、日頃の成果を披露します。
音楽だけでも、吹奏楽、器楽・管弦楽、日本音楽といったように表現形態によって細かく分かれているんですね。小園さん、開催場所も県内各地だそうですね?
鹿児島市を中心に、日置市、薩摩川内市、奄美市、湧水町、指宿市、姶良市、鹿屋市と、8つの市と町で開催されます。
県内一円を舞台に、全国の高校生たちが切磋琢磨(せっさたくま)し、交流を深めるんですね。各高校の文化部では、それぞれに開幕に向けて様々な準備をしているでしょうが、それとは別に、みなさんのような生徒実行委員会があって、みなさんはみなさんで準備を進めているということですか?
総文祭は、企画の段階から大会の運営に至るまで、高校生自らが主体的に携わります。生徒実行委員会は離島を含めた県内各地の高校生で組織されていて、業務部会と部門部会あわせて600人以上が開幕に向けて準備を進めています。私たち3人は、総文祭全体の企画運営に携わっているんですが、月に1~2回、定期的に集まって準備を行っています。
小園さん、例えばどんなことを?
例えば、かごしま総文をみなさんに知ってもらうために行うカウントダウンイベントや、大会の開会行事である総合開会式、パレードなどは、生徒実行委員が企画運営します。
鹿児島大会の準備自体は3年前から始まっていて、大会テーマやポスター、マスコットキャラクター、テーマソングの選考などにも関わってきました。
寄せられたたくさんの文案の組み合わせから決まった大会テーマが
『47の結晶 桜島の気噴(いぶき)にのせ 紬(つむ)げ文化の1ページ』
ポスターの縦書きの文字は吹上高校・吉井楓さんの書。ポスターの原画は伊集院高校・池田敦哉さん、そして、かごまるの生みの親、キャラクターデザインは松陽高校・上村美妃さん。そして、大会テーマソング『にじいろの結晶』も高校生が作詞・作曲したそうです。
作詞は鹿児島玉龍高校・常森康仁さん、作曲は大島高校・上原奈々さんです。かごしま総文の公式HPで、フルコーラス聴けますので、ぜひ一度聴いてみてください。
こうした準備を実は3年前から始めていたんですね。ということは、本番を迎える前にすでに卒業していった先輩たちもいるってことですか?
はい。実は、いま活動しているのが第2期生徒実行委員会なんですけど、その前にも、生徒検討委員会、生徒準備委員会、第1期生徒実行委員会が活動していて、さきほど紹介のあった大会テーマや基本方針なども、前身の先輩方が作り上げてくださったものなんです。
えーーーっ!?本番のステージに関われるんだったら頑張れる気もしますが、、、その前に卒業してしまうにもかかわらず、みなさん、よく頑張れますね?
先輩方の熱い思いを、私たちがやっといま形にできるので、その思いを受け継いで頑張っています。
では、最後に改めて、本番に向けての意気込みを聞かせてください。
全国1巡目のラストを飾る記念すべき大会となる「2023かごしま総文」がみなさんの思い出に残る大会となるよう、一生懸命頑張ってまいります。
みなさん、応援をよろしくお願いします!
コロナの影が残る中でも、高校生は毎日文化を紡いでいます。全国から来る2万人の若き文化びとたちをみんなで応援しましょう!
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