放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2009年10月

10.1珠洲市で1年早くアナログ放送終了へ

地上波テレビのアナログ放送終了リハーサル対象地域となっている石川県珠洲市では,他地域より1年早く2010年7月24日でアナログ放送を終了することが関係者間の協議で決まった。

10.1マスコミ倫理懇談会全国大会

マスコミ倫理懇談会全国大会が愛媛県松山市で2日間の日程で開催された。「変容する時代にメディアの原点を問う」をメインテーマに意見が交わされ,権力の監視,人権の擁護などを深く自覚して報道する意義が確認された。

10.7携帯端末向けブロック放送参入へ FM協,各ブロックに企画会社設立

全国FM協議会加盟38社が地域ごとに協力して,携帯端末向けマルチメディア放送の「地方ブロック向け」放送への参入をめざし,全国6ブロックで企画会社を設立した。携帯端末向けマルチメディア放送は,地上波テレビのデジタル化で空く周波数を利用して行われるデジタル放送で,音声だけでなく,映像やデータの配信も可能になる。

10.7地デジ日本方式,ベネズエラも採用決定

総務省は,地上デジタル放送の日本方式(ISDB-T方式)を南米ベネズエラ政府が採用を決定したと発表した。南米では,ブラジル,ペルー,アルゼンチン,チリに続いて5か国目。

10.9BPO・青少年委員会“デジタルネイティブ”の視聴実態調査

BPOの青少年委員会がシンポジウム「“デジタルネイティブ”がテレビを変える!」を開催した。シンポジウムには放送関係者ら160人が参加,“デジタルネイティブ”世代のテレビ視聴の実態調査結果が発表された。

10.9地元で好評,山形弁ローカルバラエティ

NHK山形局が制作,放送している山形弁のローカルバラエティ『今夜はなまらナイト』が山形県域の総合テレビで放送され,19.2%の高い視聴率を記録した。

10.13不祥事で辞任の元,前会長に退職金

NHK経営委員会は,職員の不祥事で引責辞任した海老沢勝二元会長,橋本元一前会長の凍結されていた役員退職金を支払うことを承認した。両氏とも,会長在職期間の退職金は支払われず,会長就任以前の役員在籍期間についてのみ支払われる。

10.22ATP賞に『空飛ぶタイヤ』

プロダクションの団体である全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)のATPテレビグランプリ2009に東阪企画制作の『空飛ぶタイヤ』(WOWOWの連続ドラマ)が選ばれた。ATP賞は同連盟に加盟する製作者らが選ぶ。

10.24NHKが大学構内に常設スタジオ

NHKは東京の青山学院大学構内に若者向け情報を発信する常設のサテライトスタジオ「NHK@キャンパス」をオープンした。新スタジオから「NHKワンセグ2」で,特別番組を放送した。

10.28教育コンテンツ「日本賞」 グランプリにイギリス作品

教育コンテンツの国際コンクール「日本賞」のグランプリに,イギリスTTアニメーション制作の『きみのニュースはなーに?』が選ばれた。コンクールは36回目で,世界65の国・地域からこれまでで最多の324本の応募があった。

10.30ICT政策タクスフォース初会合

総務省の「グローバル時代におけるICT政策に関するタクスフォース」の初会合が開かれた。このタクスフォースは,これまでの競争政策を環境変化に対応したものに見直し,新たなICT(情報通信技術)政策を「地球的課題検討会」など4つの部会で,有識者が1年かけて検討する。