放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

04.10.01ローカルで地上デジタル放送開始

ローカル地域では全国で初めてとなる地上デジタル放送が,茨城県(NHK)と富山県(NHKと北日本放送)で始まった。11月には岐阜県,12月には兵庫県と神奈川県で開始され,順次全国に拡大される。視聴には専用の受信機器が必要。

04.10.01NHKが倫理・行動憲章など公表

不祥事が相次いで明るみに出たNHKは,コンプライアンス(法令遵守)活動の基本となる「NHK倫理・行動憲章」と「行動指針」を公表した。「憲章」では視聴者・国民への奉仕を再確認し,「指針」では具体的に,不正な金品の授受の禁止や,不祥事を知ったときは上司へ速やかに報告することなどを定めている。

04.10.01テレビ番組の海外へのインターネット送信 差し止めの仮処分決定

04.10.01スーパーチャンネル,加入世帯500万突破 CSドラマ系チャンネルでは初めて

スーパーネットワーク(東京都港区)が管理・運営する海外のテレビ・ドラマ・シリーズと映画専門のCSチャンネルである「スーパーチャンネル」の加入世帯数が,9月末で501万2,694世帯となり,CSドラマ系チャンネルでは初めて500万世帯を突破したと発表した。

04.10.01電波利用料制度の見直しで報告書を公表

総務省の「電波有効利用政策研究会」は,電波利用料の根拠として,新たに使用料的な概念を導入することなどを盛り込んだ最終報告書を取りまとめ,公表した。報告書では,これまでの電波利用共益費用,事務手数料的な性格に加え,新たに電波の経済的価値を反映した電波使用の対価としての概念を取り入れ,これを現在使われていない周波数帯域を有効活用するための研究開発費にあてるなど,使途を広げることが提示されている。

04.10.01日本初のラジオ広告の団体が発足

04.10.05巨人戦年間平均視聴率が過去最低に

ビデオリサーチの発表によると,今季を通したプロ野球巨人戦のテレビ平均視聴率は12.2%(関東地区)で,これまで最低だった昨年を2.1ポイント下回り,記録の残る1965年以降で最も低い数字になった。今季の巨人戦では,8月21日に行なわれた試合の視聴率が4.2%,8月の月間平均視聴率が8.7%と,いずれも過去最低を記録していた。

04.10.07テレビ番組の海外へのインターネット送信 差し止めの仮処分決定

04.10.08英国エンターテインメント専門チャンネル 「BBC JAPAN」12月開局へ

イギリスBBCの商業部門BBCワールドワイドと日本メディアーク(東京都中央区)は,日本で初めてBBC総合エンターテインメント専門チャンネル「BBC JAPAN」(24時間放送)を放送することで合意したと発表した。110度CS放送のスカパー!110で12月1日から放送開始を予定。

04.10.20世界初の衛星マルチメディア放送スタート

04.10.23新潟県中越地震で放送各局が様々な対応

新潟県中越地方を震源とする震度6強の地震が18時前に発生し,NHKと民放各局では直後から特別番組を放送した。NHKでは安否情報を教育テレビとFMで放送したほか、今回初めてBSデジタルデータ放送やインターネットでも提供した。
また総務省は27日と28日,新潟県長岡市と十日町市から申請のあった臨時災害用FM放送局(災害対策情報や被災者救援のための生活関連情報を提供)に対し,それぞれ3か月間の免許を与えた。

04.10.26NHK職員が不正請求で懲戒免職

NHKは,担当した番組の音楽を自分で作曲しながら外部プロダクションに依頼したようにみせかけて不正に請求し,約450万円を着服していた音響デザイン担当の職員を11月1日付けで懲戒免職処分にすると発表した。