放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

04.09.01スター・チャンネル,110度CSでHDTV開始

洋画専門チャンネルのスター・チャンネルは,東経110度CSデジタル放送(110度CS)のスカパー!110でHDTV(高精細度テレビジョン)放送を開始した。110度CSでのHDTV放送は初めて。

04.09.02京都放送がメキシコの放送局とコンテンツの相互独占配給契約を締結

京都放送(KBS京都,京都市)は,メキシコの放送局テレビサとの間で,互いに保有するコンテンツの独占配給に関する基本契約を締結した。これにより,世界的にも高い評価を得ているテレビサのテレビ・ドラマ・シリーズなどが,京都放送から提供される。

04.09.08総務省,モバイル放送へのNHK番組提供を認可

総務省は,日本初の移動体向け衛星デジタル放送会社のモバイル放送(東京都,中央区)に対し,NHKによるニュースやスポーツ中継などの番組の提供を認可した。番組の提供は40チャンネルのうちの1チャンネル向けで1日8時間程度となっているが,非常災害時には8時間を超えて災害情報を提供することも認められた。モバイル放送は,NHKから提供された番組を自社で編集して放送する。

04.09.09一連の不祥事でNHK会長,衆院総務委で陳謝

04.09.16メディアサーブ,BSデジタル撤退届け出

BS デジタルで通販番組や経済ニュースなどを提供しているデータ専門チャンネル「BS955」を運営するメディアサーブは,11月いっぱいで同放送から撤退することを決め,放送法52条の20の規定に基き,業務の廃止を総務大臣に届け出た。BSデジタル放送からの事業者の撤退は初めて。サービスを利用するため約40万人が登録しているが業績不振で,累積赤字は25億円を超えていた。

04.09.17NHK「プロジェクトX21展」協賛金 民放連会長が「業務範囲超える」

NHK と関連団体などが主催して東京で開催した「プロジェクトX21展」で,主催者側が企業に最高3,150万円の協賛金を要請した問題に関し,日本民間放送連盟の日枝会長は記者会見で,「協賛金が企業の広告費であるなら,受信料で成り立っている公共放送と,広告費によって事業を行っている民放との差がどこにあるのかと問われても答えようがないのではないか。NHKの業務範囲を超え,放送の二元体制の基本原則に関わる」と述べた。

04.09.17「国民保護法」施行,東名阪の民放19社とNHKが指定公共機関に

04.09.18プロ野球,史上初のスト突入で代替番組

17日のプロ野球の労使交渉が決裂し,18日と19日の全試合を対象に史上初のストライキが行われた。当日,テレビやラジオで試合の中継を予定していた放送局では,代替番組を放送した。

04.09.22ラジオ放送の将来のあり方に関して総務省が検討を開始

04.09.27NHKデジタル教育テレビでマルチ編成

NHKは,地上デジタルの教育テレビで,標準テレビによるマルチ編成を開始した。地上デジタルでの定時のマルチ編成は初めて。 月~金曜日の毎日10時間は,アナログ放送のサイマルのデジタル教育1と同時に,デジタル教育3で福祉や科学,教養番組などを放送する2チャンネル編成。土日はデジタル教育2を加えた3チャンネル編成で,土曜日各12時間,日曜日各8時間,海外ドラマやドキュメンタリー,劇場中継,芸術番組,囲碁・将棋の対局,美術特選や教養番組などを放送する。1週間のうち,マルチ編成を行う時間は計70時間になる。