ページの本文へ

徳島WEB特集

  1. NHK徳島
  2. 徳島WEB特集
  3. 徳島サッカーのレジェンドも O-50の徳島SFC全国大会へ

徳島サッカーのレジェンドも O-50の徳島SFC全国大会へ

50歳以上のメンバーが全国制覇を目指す 
  • 2023年06月22日

徳島県の50歳以上でつくるサッカーチーム「徳島SFC」が、今月、静岡県で開幕する50歳以上のサッカーの全国大会に四国代表として出場します。サッカーを心から愛する、まぶしい選手たちが所属しています。

50歳以上のサッカー?

50歳以上のサッカーの全国大会「全日本O-50サッカー大会」は、6月24日から26日まで静岡県藤枝市で開かれます。

出場資格があるのは今年度50歳以上になる人。一般と同じ広さのサッカー場を使い、前後半それぞれ20分から25分で戦います。一方で、交代して退いた選手でも、何回でも出場できるなど、独自のルールもあります。

全国の16チームが参加して、1次ラウンドは4チームでのリーグ戦を戦い、勝ち抜いた4チームが2次ラウンドのトーナメントで優勝を争います。

円陣を組む徳島SFC

四国代表「徳島SFC」

徳島SFCは徳島県内を中心に活動するサッカーチームです。およそ30人が所属。ことし4月に高知県で行われた50歳以上のサッカーの四国大会で優勝し、全国大会に四国代表として出場します。

選手たちは毎週末に練習

選手たちは会社員や自営業などさまざま。仕事や家族サービスの合間を縫って毎週、練習を重ねてきました。この日は夕方から吉野川市のグラウンドに集合し、大会前最後の練習として、40代のチームと練習試合をしました。自分たちより若い年代と試合をして、体に負荷をかけて本番に備えました。

40代チームと練習試合

徳島サッカーのレジェンドも!

チームには徳島のサッカーをけん引してきた名プレーヤーたちが多く所属しています。

関口隆男さん

フォワードの関口隆男さん(52)は、Jリーグ・徳島ヴォルティスの前身「大塚FCヴォルティス徳島」でプレー。エースとして活躍し、27年前の1996年の天皇杯で横浜マリノスを相手に決めた決勝のゴールは、いまも語りぐさになっています。

現役時代の関口さん

関口さんも今では52歳。「体が続くかぎりみんなと一緒に汗をかきたい」と、毎週、痛む体を押して練習に参加していますが、サッカーにかける情熱はいまだ変わりません。

関口さん

「もう痛い所だらけですよ。私は、もう本当にふくらはぎだったり、腰だったりも痛いし、満身創痍ですね。でも体にむち打ちながら毎週練習です。みなさんサッカーが好きでやっているなと思いますね。私たちは絆というかチームワークはすごくいいチームだと思っているので、みんなと全国大会でひと暴れしてやろうかなと思っています。」

ことし50歳のルーキー 

このチームが生きがいになっているという選手もいます。ことし50歳を迎える出張篤史さんです。出張さんは徳島市立高校出身。1991年に「高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会」に出場し、全国優勝を成し遂げました。いまは実家の家具の製造業を継いでいます。 

出張篤史さん

チームの中では1年目のルーキーの出張さん。練習中は常に仲間に声をかけ、全力でフィールドを走り続けます。そのため、練習後は毎回のように体中が痛いと言いますが、それでも参加を続けるのは、このチームが自分の居場所だと感じているからです。

出張さん

「毎週日曜日必ず練習かゲームがあって、ハードなトレーニングを50歳になってやってます。毎週月曜日は大変なことになりますね。両足を引きずるような形で歩くのが精いっぱいです。この年が来てなかなか友達と遊ぶ機会も少なくなった。でもグラウンドに来ると11人の仲間がいて、対戦相手も友達で。来るたびに友達が増えていくような感じで。もう最高の仲間だと思っていますね。」

全国で勝利をつかむ!

チームをまとめるキャプテンの鎌田善行さんはことし55歳ですが、サッカーを始めたのは27歳と遅咲きの選手。友人にたまたま誘われてサッカーを始め、今ではどっぷりとサッカーの魅力にはまりました。全国大会では、東京の強豪チームなどと対戦する徳島SFCですが、鎌田さんは、周りに上手な選手がいるほど燃えると意気込みます。

「もうサッカーばかですね。やっぱり、体は痛いんですけど、始まったら忘れています。やっぱり好きなことをしていたら痛いのは関係ないですね。全国大会とか、周りにうまい子とかがいたりしたらちょっと俺も頑張ろうっていう感じです。僕らもこれだけ練習をやっているので、走り負けしないようにやり切るだけやり切って少しでも良い成績を残そうと思っています。」

  • 平安 大祐

    徳島局・記者

    平安 大祐

    元高校球児
    スポーツ・防災の取材を担当
    野球・バスケの観戦が週末の楽しみ

ページトップに戻る