徳島 NHK杯県中学サッカー選手権 那賀川が初優勝
- 2023年05月15日
NHK杯徳島県中学校サッカー選手権の決勝戦が13日行われ、阿南市の那賀川中学校が逆転勝ちで延長戦を制し、初優勝しました。
NHK杯中学校サッカー選手権とは
NHK杯徳島県中学校サッカー選手権大会は、徳島県サッカー協会やNHK徳島放送局などの主催で毎年4月から5月にかけて開かれています。2023年は合同チームを含む41チームがトーナメント形式で争い、決勝は那賀川と国府の対戦となりました。
両校は去年の新人大会決勝でも対戦し、このときは那賀川が持ち味の高い攻撃力で6点を奪って国府を破り初優勝を果たしました。今大会でも那賀川の攻撃力は健在で、ここまで複数得点です。対する国府は固い守備を武器に無失点で勝ち上がってきました。
決勝は延長までもつれる接戦に
13日、徳島市球技場で行われた決勝の前半は新人大会を6得点で制した那賀川が持ち味の高い攻撃力を見せ、キャプテンでフォワードの藤澤珀人選手を中心に6本のシュートを打つものの、国府の固い守りを前に決めきれず、両チーム無得点で試合を折り返しました。
後半12分には国府がゴールキーパーのロングパスから、前線で抜け出したフォワードの坂東伶人選手が決めて先制しましたが、その8分後に那賀川が藤澤選手の得点で追いつき延長戦に持ち込みました。
そして延長後半2分に、那賀川の藤澤選手が前線で味方のパスを受けた後、ゴールキーパーの上を越える技ありのシュートを決め、那賀川が2対1で逆転勝ちして初優勝を果たしました。
国府はキャプテンでゴールキーパーの槌谷淳平選手を中心に固い守りからたびたび得点のチャンスを作りましたが、新人大会に続いて那賀川に及びませんでした。
初優勝の那賀川「次は中学総体」
決勝点を含む2得点の活躍を見せた那賀川のキャプテンの藤澤選手は「厳しい展開が続いたが優勝できて本当によかった。次は中学総体の優勝を目標に頑張っていきたい」と話していました。
攻撃の起点となったミッドフィルダーの土居斗磨選手は「優勝できてうれしいが、自分のプレーの内容としては課題も多い試合だったので、次の大会までに修正したい」と振り返りました。
川野貴寛監督は「藤澤選手を中心に自分たちでやっていこう、気持ちを盛り上げていこうとできているので理想のチームができてきた」と話していました。
国府「先制まではプランどおり 攻撃止めきれず」
国府のキャプテンの槌谷選手は「負けはしたが強豪の那賀川に延長戦までもつれるような戦いができたのは、練習で取り組んでいたことができたからだと思う」と話していました。
また先制点をあげた坂東選手は「先制点は自分が決めると思ってボールをおさめることを意識したので、自分の思いどおりのシュートを打つことができた。得点をとれてうれしいが、優勝にはまだ遠いと感じた」と話していました。
岡本裕志監督は、「先制点を奪ったところまではプランどおりだったが、那賀川の攻撃を止めきれなかったのが今後の課題だ」と振り返りました。