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静岡県知事選挙 最終盤!各候補の訴えは?期日前投票の状況は?

  • 2024年05月24日

いよいよ5月26日に投票が迫った静岡県知事選挙。15年ぶりに新人どうしの争いとなっています。最終盤を迎え、6人の候補の訴えや争点、それに期日前投票の状況などについて担当記者が解説します。

6人の新人候補

静岡県知事選挙に立候補したのは届け出順に、いずれも新人で、▽諸派で政治団体代表の横山正文氏(56)。▽共産党公認で党県委員会委員長の森大介氏(55)。▽無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する元浜松市長の鈴木康友氏(66)。▽無所属で自民党が推薦する元副知事の大村慎一氏(60)▽無所属で自営業の村上猛氏(73)▽無所属でコンサルティング会社社長の濱中都己氏(62)の6人です。

川勝知事の辞職に伴う今回の選挙。6人の立候補は過去最多です。

熱を帯びる訴え

選挙戦は最終盤。これまでの戦いをどう受け止めていますか。 

「たっぷり静岡」(5月24日放送)

今回の選挙のポイントは、「15年ぶりの県政の刷新」。候補者の訴えは熱を帯びているように感じます。1人ずつ見ていきましょう。

横山 正文さんの選挙戦

横山さんは、リニア中央新幹線の速やかな着工を掲げています。選挙戦では、駅前や繁華街などで街頭演説を行っています。

「リニアに関する必要性ですね、それを特に訴えたいと考えております。静岡県民にとってもそれは有利な話であると考えています。皆さんお一人お一人の良識と良心に訴えて戦ってみたい」

森 大介さんの選挙戦

森さんは、県民の命と暮らしが何よりも大切だとして、リニア中央新幹線の着工と浜岡原子力発電所の再稼働の反対を訴えています。大井川流域を運動の重点地域としながら各地で運動を展開しています。

「県民の皆さんの命・暮らしを何よりも大切にする、それがやっぱり柱だと思っていまして、皆さんの暮らしと福祉が本当により良くなるような県政に生まれ変わらせる」

鈴木 康友さんの選挙戦

鈴木さんの政策の柱は産業の振興です。浜松市長時代に取り組んだ企業誘致やスタートアップ施策を全県に広げたいとしています。地元・浜松の経済界や推薦を受ける野党の支援を受けながら活動しています。

「市長4期16年の経験と、それに裏付けられた決断力と実行力、これが私の持ち味だと思いますので、そのことを県民の皆様に理解いただくように訴えていきたい」

大村 慎一さんの選挙戦


大村さんは消防庁での勤務経験から、災害対策を最重要政策として掲げ、伊豆半島の防災対応の抜本的な練り直しなどを訴えています。中部や東部の市長や同級生らの応援を受け、SNSでの発信も積極的に行っています。

「本当の意味での防災先進県にしていくためにはものすごく頑張らなきゃいけない。知事にならせてもらったら、しっかりと防災で他の県を凌駕するような取り組みをしていきたい」

村上 猛さんの選挙戦

村上さんは、リニア中央新幹線の計画に疑問を感じ、根本から見直すと訴えています。
政見放送以外の選挙活動はしない考えです。

「リニア問題をいちばん最初から検証したい。計画が始まった時点からおいしい話ばかり出ているが、うそだと思う。それを突き詰めていきたい」

濱中 都己さんの選挙戦

濱中さんは、みずからの経験をもとに、憲法で国民の権利として保障されている「請願権」の拡充に取り組むとしています。

「弱者救済の権利保護というものが私の使命です。幸せに暮らしていけるような、安心してそういうような県政をとっていこうと。未来に希望の持てる静岡県を目指していきたい」

選挙戦の構図は?

政策だけでなく戦い方にも候補者それぞれの色が出てています。あらためて構図をみてみましょう。

自民党が大村さんを推薦。立憲民主党と国民民主党は鈴木さんを推薦しました。共産党は森さんを公認候補として擁立。公明党は自主投票としました。

主な争点は?

続いて主な争点を見ていきましょう。 

▼対立を生んだと評される川勝県政15年の評価。▼全国的に注目されるリニア中央新幹線の問題。▼県が浜松市に建設予定の野球場の対応、▼浜岡原子力発電所の再稼働の是非などをめぐって論戦が交わされています。
このうちリニアの問題では選挙期間中、JR東海が、岐阜県内にあるトンネル工事の現場周辺で井戸などの水位が低下していることを明らかにしました。
静岡県内と状況が違うという声がある一方、選挙戦に影響するという声も聞かれます。

どうなる投票率?

投票率も気になるところです。

こちら、過去の知事選挙の投票率の推移です。川勝前知事が初当選した15年前、2009年の選挙は61%余りとその前の選挙と比べておよそ16ポイント高くなりました。その後は、40%台後半から、50%台前半で推移しています。

期日前投票の状況は?

県選挙管理委員会によりますと、今月19日時点までに期日前投票を終えた人は、有権者の5.85%にあたる17万5000人余りで、前回の選挙の同じ時期と比べて90%にとどまっています。

候補者同士で大きな違いがない政策もあり、関心の低下を懸念する声も出ています。 

15年ぶりに県政の新たなかじ取り役を決める大事な選挙ですので、ぜひ投票所に足を運んでほしいと思います。
 

5月26日 投開票

投票は、あさって、26日に行われ、即日開票されます。
NHKの特設サイトでは各候補者へ政策を尋ねたアンケートや、選挙戦のリポートをご覧になれるほか、当日は開票速報もお伝えします。ぜひご覧ください。

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