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静岡県知事選挙 ポイントと構図を担当記者がわかりやすく解説

  • 2024年05月10日

川勝知事の辞職に伴う静岡県知事選挙。新人6人が立候補し、15年ぶりに新人どうしの争いとなっています。選挙のポイントと構図について、担当の仲田萌重子記者がわかりやすく解説します。

選挙のポイントは?

仲田萌重子記者

ポイントはこちら。「15年ぶりの県政の刷新」です。
2009年に初当選した川勝知事が4期目の途中の4月、突然の辞意を表明し、15年ぶりに新人どうしの争いとなりました。6人の立候補は、知事選としてはこれまで最も多く新たな県政のあり方を問う選挙になります。

選挙の構図は?

川勝知事をこれまで支えてきた立憲民主党や国民民主党、県議会第二会派の「ふじのくに県民クラブ」、それに連合静岡は鈴木さんを推薦をしています。

一方、県議会の最大会派をつくる自民党は、告示前日の5月8日、大村さんの党本部の推薦を決定。中部や東部の市長が支持を表明し、JAグループも推薦を決めています。 

共産党は県委員会委員長の森さんを公認候補として擁立しました。

公明党は自主投票を決めています。

今回の選挙では、川勝知事がこれまでの選挙で支持を集めてきた無党派層の動向も注目されています。

選挙戦での論点は?

リニア中央新幹線 県内の着工

まずはリニア中央新幹線です。これまで県は、トンネル工事による大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響を懸念し、県内での着工を認めていません。

一方で、▼水問題は、JR東海が示した上流部の田代ダムで取水量を抑える案を流域の自治体が2023年11月に了承したほか、▼南アルプスの問題についても、国の有識者会議が12月にJR東海がとるべき対策をまとめました。国や地元自治体と、県との間で意見の溝が広がる中で、新たな知事の取る対応が注目されています。

建設予定の野球場

また、浜松市中央区の遠州灘海浜公園に県が建設予定の野球場の対応も論点の1つです。

県はこれまでに、▼経済的な負担を抑える収容人数が1万3000人規模の屋外型、▼プロ野球の試合が可能な2万2000人規模の屋外型、それに▼野球以外のイベントも開催可能な2万2000人規模の全天候ドーム型の3案に絞り込みましたが、コストや、周辺に生息するウミガメへの影響などが懸念され、県議会での審議が長期化しています。

このほか、南海トラフの巨大地震や台風などの大雨を想定した災害対策や、人口減少が進むなかで経済の活性化策などについて論戦が交わされる見通しです。

県政のリーダー決める選挙

15年ぶりに新たな知事を選ぶことになる今回の選挙。私たちのくらしに関連する幅広い分野の政策を進める県政のリーダーを決める選挙ですので、ぜひ候補者の考えに耳を傾け、投票所に足を運んでほしいと思います。投票は今月26日に行われ、即日開票されます。

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