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静岡県知事選挙 投票は誰に? 候補者6人の戦いぶりは?【選挙戦リポート】

  • 2024年05月22日

いよいよ5月26日に投票が迫った静岡県知事選挙。15年ぶりに新人どうしの争いとなっています。選挙戦で6人の候補は何を訴え、どう戦っているのか、各候補者の戦いぶりをリポートします。

6人の新人候補

静岡県知事選挙に立候補したのは届け出順に、いずれも新人で、▽諸派で政治団体代表の横山正文氏(56)。▽共産党公認で党県委員会委員長の森大介氏(55)。▽無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する元浜松市長の鈴木康友氏(66)。▽無所属で自民党が推薦する元副知事の大村慎一氏(60)▽無所属で自営業の村上猛氏(73)▽無所属でコンサルティング会社社長の濱中都己氏(62)の6人です。

横山 正文さんの選挙戦

諸派で政治団体代表の横山正文さん(56)です。

「科学技術、情報技術などに関し中国などの他国に負けるわけにはいかない。一刻も早くリニア中央新幹線を開通させなければいけない」

先端技術を生かした地域経済の活性化やリニア中央新幹線の速やかな着工を掲げ、立候補しました。駅前や繁華街などで街頭演説を繰り返し、主張を訴えています。

「リニアに関する必要性ですね、それを特に訴えたいと考えております。静岡県民にとってもそれは有利な話であると考えています。皆さんお一人お一人の良識と良心に訴えて戦ってみたい」

森 大介さんの選挙戦

共産党公認で、党県委員会委員長の森大介さんです。

「リニアと原発を許さず、県民の暮らし、福祉最優先。希望の持てる県政へと県政を大きくチェンジしていく」

リニア中央新幹線の着工と浜岡原子力発電所の再稼働に反対の立場を明確にしています。選挙戦ではほとんど自宅に帰らず、宿泊施設に泊まりながら県内各地をくまなく回っています。

この日、遊説を行ったのは大井川流域の牧之原市です。リニアのトンネル工事が水資源や環境に大きな影響を及ぼすと訴えました。大井川流域を運動の重点地域としています。急きょ決まった今回の選挙ですが、森さんは県政を大きく変えるチャンスだと捉えています。

「県民の皆さんの命・暮らしを何よりも大切にする、それがやっぱり柱だと思っていまして、皆さんの暮らしと福祉が本当により良くなるような県政に生まれ変わらせる」

鈴木 康友さんの選挙戦

立憲民主党と国民民主党が推薦する元浜松市長の鈴木康友さん(66)です。

「この4期16年で培ったすべての経験知見を全部駆使して、この静岡をもっともっと発展をさせていきたいと。幸福度日本一の静岡県を一緒に作ろうではありませんか」

地元・浜松の経済界の支援を受けて運動を進めています。体力には自信があるという鈴木さん。選挙期間中も、健康維持のために早朝の筋力トレーニングを欠かさず行っています。

鈴木さんが政策の柱に掲げているのは、産業の振興。各地の企業を回りそこで働く人たちの声に耳を傾けるのがライフワークだとしています。市長時代に取り組んできた企業誘致やベンチャー企業を育てるスタートアップ施策を県全体に広げていきたい考えです。

「4期16年の経験と、それに裏付けられた決断力と実行力、これが私の持ち味だと思いますので、そのことを県民の皆様に理解いただくように訴えていきたい」

大村 慎一さんの選挙戦

自民党が推薦する元副知事の大村慎一さん(60)です。

「皆さんのために先頭に立って汗をかいて、静岡県をもう一度、誇り高い県にできるよう全力で頑張らせていただきます。私は県政を県民の手に取り戻します」

総務省時代のつながりから、支持を表明した中部や東部の市長や同級生の応援を受けながら政党色を前面に出さずに運動を進めています。

消防庁での勤務経験からみずからを「防災のプロ」だと胸を張る大村さん。能登半島地震を教訓に伊豆半島を防災特区にする構想を掲げました。この日は昭和33年の狩野川台風の被災者に話を聞きました。対話を政策につなげ、県民の命と暮らしを守っていきたいと訴えています。

「本当の意味での防災先進県にしていくためにはものすごく頑張らなきゃいけない。知事にならせてもらったら、しっかりと防災で他の県を凌駕するような取り組みをしていきたい」

村上 猛さんの選挙戦

無所属で自営業の村上猛さん(73)です。 

「リニア問題をいちばん最初から検証したい。計画が始まった時点からおいしい話ばかり出ているが、うそだと思う。それを突き詰めていきたい」

リニア中央新幹線の計画に疑問を感じ、根本から見直したいと立候補しました。政見放送でみずからの主張を訴えるとして、それ以外の選挙活動はしない考えです。

「私の場合はこの選挙で知事になるとかそういう問題ではない。私みたいに何のツールも無くて何の組織もない人間が手続きを取れば、県民の皆様にあとは報道が伝えてくれる。選挙を楽しんでくださいという意味合いもあります」

濱中 都己さんの選挙戦

無所属でコンサルティング会社社長の濱中都己さん(62)です。 

「スローガンはひとりひとりの要望に応える県政へ、請願権の拡充を進めたい。皆さんが困った時に寄り添える県民生活を作りたい」

自身の経験をもとに、憲法で国民の権利として保障されている「請願権」の拡充に取り組むとしています。みずからポスターをはり、ひとりひとりが暮らしやすい県にしたいと訴えています。 

「弱者救済の権利保護というものが私の使命です。幸せに暮らしていけるような、安心してそういうような県政をとっていこうと。未来に希望の持てる静岡県を目指していきたい」

投票は5月26日

15年ぶりに県政の新しいリーダーを選ぶことになる今回の選挙。投票は5月26日に行われ即日開票されます。
 

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