静岡 クマ捕獲 伊豆半島で絶滅したはず? “ツキノワグマ” 河津町
- 2023年10月24日
10月20日午前、、静岡県河津町の山奥の国有林でツキノワグマ1頭が捕獲されました。県によりますと、伊豆半島ではツキノワグマは絶滅したとみられていたということで、捕獲は極めて珍しいとしています。
1.2mツキノワグマ成獣 けが人なし
県賀茂農林事務所によりますと、20日午前11時ごろ、河津町の山奥にある梨本国有林でシカを取るわなに、クマがかかったと環境省の職員から連絡がありました。県が確認したところクマは、ツキノワグマで体長およそ1.2m、オスの成獣とみられるということです。けが人をした人はいませんでした。
捕獲したクマは、麻酔を注射してその場でわなを外し、山に放したということです。
河津町の民間動物園 飼育主任 渡部那智さん
比較的若いオスでした。人にもなれてなく、山にエサも豊富なので人里に降りてくることはないと思います。
県「鈴やラジオで存在アピールを」
伊豆半島では、ツキノワグマは昭和初期まで生息が確認されていました。その後、絶滅したとみられていたということで、県は、伊豆半島でのクマの捕獲は極めて珍しいとしています。
また県は、クマを放した林道に注意喚起の標識を設置するとともに、鈴やラジオで存在をアピールするなどの対策をとるよう呼びかけています。