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じゅんいちダビッドソンさんと「カイワリ」釣り!伊東市宇佐美

「釣りびと万歳」コラボ企画 釣りリポーター:田中洋行アナウンサー
  • 2023年10月20日
田中アナとじゅんいちダビッドソンさん

BSPで放送中の「釣りびと万歳」。静岡県での撮影にあわせ、「たっぷり静岡」でも、釣りで海の豊かさをお伝えする新コーナー「しず釣り万歳」が立ち上がりました。
今回は静岡放送局の田中洋行アナウンサーが伊東市宇佐美でじゅんいちダビッドソンさんとアジの仲間、カイワリ釣りに挑戦しました!
(たっぷり静岡10月20日放送)

「釣りびと万歳」のロケ現場へ!

伊豆半島東部、伊東市宇佐美地区です。9月中旬。のどかな港の風景と青い海が広がるここで、「釣りびと万歳」のロケが行われていると聞き、訪ねました。

港にいたのは、タレントのじゅんいちダビッドソンさんと、釣りを教えてくれる「釣り兄貴」こと「治久丸」の船長、木部知彦さんです。

「静岡県の海の豊かさを多くのみなさんにお伝えしたい」と話すと、おふたりとも快く賛同してくれました。
ありがとうございます!

今回の釣りびとのじゅんいちダビッドソンさん。プライベートでもよく釣りに行き、これまでさまざまな釣りに挑戦してきました。静岡県にもよく釣りに来るそうです。

カイワリ釣りは初めてと言いますが、「カイワリはおいしいハズですよ。釣り兄貴は毎日食べていますから」と言います。
よく知ってるな、と感心していると……。

木部さんの着ていたTシャツにEVERY DAYと書いてありました。鋭い観察力です(笑)。

朝5時。いざカイワリ釣りへ!

太陽が昇る少し前の朝5時。出船の時間です。
西の空がオレンジ色に輝き、とてもきれいでした。

狙うカイワリはアジの仲間でひらべったくタイのような形をしているそうです。伊東市沖の相模湾に多く生息し、最大で30センチほどに成長します。
味は絶品とのことですが、果たして出会うことはできるのでしょうか?

 

「カイワリ」 作画 田中洋行

ポイントは港から10分ほどの場所でした。さっそく釣り兄貴、木部さんが釣りかたを教えてくれました。

「このあたりは岩礁帯で、水深が60メートルほどあります。仕掛けを海底まで落としたら、底から3~4メートルほどのところに泳いでいるカイワリを狙います」(木部さん)

使うエサはオキアミです。

釣り兄貴がお手本を示すと…

 

まず、釣り兄貴が釣り方のお手本を見せてくれました。

仕掛けを海底付近まで落し、竿を大きく上にあげ「コマセ」と呼ばれる“まきエサ”を海の中にまくことで、カイワリをおびきよせます。
針のついたオキアミを海の中で自然にただよわせるのがテクニックです。

釣り兄貴が「こうやってコマセをまきます…」と竿を振った次の瞬間。
注目の集まる中、なんと兄貴は一投目でカイワリを掛け、そのまま釣りあげてしまいました!
しかも最大サイズの30センチ。
そんなに簡単に釣れるの?!と一同びっくりしてしまいました。

カイワリ

アジのような色や輝きをしていますが、背中が大きく盛り上がり、確かにタイのような形です。

カイワリ釣り開始!

早くも本物のカイワリを見ることができ、じゅんいちダビッドソンさんも私もがぜんやる気が出てきました。早く釣りたくて気持ちが焦ります。急いで仕掛けを投入します。

釣り兄貴はいとも簡単に釣りあげましたが、私も釣り歴が長く、水深60メートルにいる魚をピンポイントで狙って釣り上げるのはそう簡単でないことはわかっています。
期待半分、不安半分で釣り開始です。

なぜ釣れない

残念ながら私の予想は的中。
釣り始めて2時間たってもじゅんいちダビッドソンさんも私もカイワリが釣れません。
何がいけないのでしょう?

そんな中、じゅんいちさんの竿にアタリが!

仕掛けに対してあまりに不釣り合いな小さなイワシが付いていました。この魚を針にかけるほうが難しいかもしれません。

そんな中、私の竿に小さなアタリがありました。

糸をまきあげてくると、カイワリらしい姿が見えてきました。釣り兄貴も貴重な一匹をなんとか逃がすまいと、私へのアドバイスに熱が入ります!。

兄貴、熟練の網が水面に浮いてきたカイワリをうまくすくいました!

カイワリ、嬉しいです!

やりました!やりました!カイワリです。
じゅんいちさん、先に釣ってしまってごめんなさい!

伊東の海の豊かさ爆発!

しかし、潮が動き始めたのか、この直後、魚がどんどん釣れだしました。

じゅんいちダビッドソンさんの竿にはいい型のハナダイ(チダイ)が!

よっしゃー!

さらにイトヨリや…、

鮮やかな胸ビレを持つホウボウ。

さらにサバをはじめ、イナダ(ブリの子ども)やアジも釣れました。
残念ながら、カイワリは1匹しか釣れませんでしたが、釣果を並べてみるとこの通り!

伊東の海の豊かさを思い知らされました。

1日の釣りを終えて

残念ながら、じゅんいちダビッドソンさんはカイワリを釣れませんでしたが、もう1日ある翌日の撮影に向けて手ごたえは感じたようです。

「カイワリは残念でしたが、ハナダイが釣れてうれしかったですね。魚影が濃いですし、海がきれいだから楽しいですね。きょう釣れてないこれが、あすの伸びしろですよ!」(じゅんいちダビッドソンさん)
*魚影(ぎょえい)が濃い・・・海に魚が多いことを指す釣り用語

船長になって20年。釣り兄貴の木部さんはこの豊かさがいつまでも続いてほしいと願っています。

「海もきれいだし、人もいいし、港もいいし。海の仲間もみんないいんですよね。子どもや孫の代までこの海が豊かであってほしいですね」(木部知彦さん)

カイワリ その味は?!

釣った魚をお刺身にしてもらいました。
新鮮な魚を食べられるのはまさに釣り人の特権です。

カイワリの切り身を口に含むと……。

くう~~~ッ!釣りで疲れた体に、刺身の甘さがしみます。なんてうまさでしょう。

甘みがあり、こくが強く、カイワリはアジの仲間だけあって“ひとアジ”違いました。
伊東市宇佐美の海の豊かさを五感いっぱい感じることができました。
まさに、「しず釣り万歳!」

 

付けエサはオキアミ。針は状況によって2本、3本つけることもあります。

果たしてじゅんいちダビッドソンさんはカイワリを釣る事ができたのでしょうか?
「つり人万歳」の放送はBSPで10月29日(日)午後5時30分からです。

釣りびと万歳HPはこちら

10月20日たっぷり静岡放送「しず釣り万歳」

  • 田中 洋行(たなか・ひろゆき)

    NHK静岡 アナウンサー

    田中 洋行(たなか・ひろゆき)

    大学で海洋生物を学んでNHKアナウンサーに。
    人と海との関係は深く、入局以来、魅力だけでなく環境の問題や歴史なども長年取材しています。釣って、潜って、食べて!「しず海ひろば」で静岡の海の話題を発信中!

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