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刺身でOK!?松原で育ったサバ 静岡市清水区三保 NHK静岡 

しずLOVE中継 田中洋行アナウンサー
  • 2023年10月12日

地域の魅力をキャスターやアナウンサーが体当たりでお伝えする『しず♡LOVE』。今回の舞台は静岡市の三保半島です。いま、三保半島はサーモンやサバの養殖で注目を集めています。特にことしから出荷が始まったサバは、お刺身で食べられるのが魅力なのだとか。
世界文化遺産、富士山の構成資産の1つ「三保松原(みほのまつばら)」の近くで行われている養殖の現場から、お魚大好き、田中アナウンサーがお伝えします。
(たっぷり静岡 10月4日放送)

サバが刺身でOK?!

おいしそうなお刺身、こちらサバです。一口いただきます!

う~ん、脂がのっておいしい!サバのうまみも濃厚です!
サバはアニサキスによる食中毒が多く、一般的にはお酢でしめた、しめサバで食べることが多いですが、このサバは食中毒の心配がないんです。

ヒントはこのグラスに入った水。では『しずLOVE!』参りましょう!

しずLOVE!

養殖で注目される三保半島

施設に入ると、円形の大きな水槽がずらっと並んでいます。
この水槽の中でサーモンやサバが育てられています。

50センチを超えるサーモン

サーモンは静岡市のふるさと納税の返礼品としても人気で、今、三保半島は養殖事業で注目されています。

水槽に大量に注がれている水。実は、サバがお刺身で食べられる秘密はこの水にあるんです。

松原の地下には無菌の海水が!

そもそも三保半島は安倍川から流れてきた砂や石が駿河湾の海流に流されて堆積して形作られた土地で、地形は「砂嘴(さし)」と呼ばれます。

そのため、ここに井戸を掘ると、真水ではなく、海水が得られます。

砂や石の間を通ってきた海水は、いわば天然のフィルターを通った水。水は無菌なので、この水で養殖すれば魚はアニサキスなどの寄生虫におかされる心配がないんです。

三保の地下海水はまさに宝

養殖事業を行っている高橋亮平さんです。4年前から取り組んでいます。髙橋さんは、無菌以外のメリットもあると言います。

『実はくみ上げる海水の温度が1年を通して一定なのが大きなメリットなんです。陸上養殖は、夏の暑い時期に水を冷やしたり、逆に冬に水温を上げるための電気代が課題なんですが、ここの水温にあった魚を養殖することで、そういった電気代が必要ないんです』。髙橋亮平さん

同じ三保にある東海大学海洋学部や静岡市は長年、この地下海水を調べ、どんな魚の養殖に適しているかなどの研究を行ってきました。サーモンやサバもそういった研究成果を受けて選ばれた魚なんです。

1年かけて育つ「三保松さば」

水槽の1つにはやや小ぶりのサバが泳いでいました。大きさは12~3センチ。3週間前に施設にやってきたサバだそうです。

エサをやると、水面を飛び跳ねて元気よく食べます。

タンパク質やビタミンが豊富に含まれた栄養価の高いエサ。このエサで1年ほど飼育します。

250g以上の大きさになったら出荷です。鮮度を保つために、一匹一匹、締めて血抜きをします。

三保松さば

三保松原にかけて「三保松さば(みほのまつ)」として今年から出荷が始まりました。
天然にくらべるとやや小ぶりですが、安定した水温とエサのコントロールによって、脂が乗ったおいしいサバが生産されています。

あんなにかわいかったのに……。

1年間愛情かけて育てたサバを出荷するのは寂しくないのでしょうか?

育ったサバを感慨深く見る髙橋さん

『施設に入りたての頃は、いけすに近づくと“エサをちょうだい!”と懐いてきてとてもかわいいんですけど、成長するにつれて警戒心が強くなってつれない態度になってくるんです。今はそういう状況ですね。でも非常に脂がのっていいサバに育っているので、おいしく食べてもらえるとありがたいです』。(髙橋亮平さん)

まるで思春期の子どものようですね。

サバはレアが一番!?

静岡市内の料理店の方にとっておきの料理を紹介してもらいました。

ブルーレア 瞬間揚げ

衣をつけて一瞬揚げた「ブルーレア」という料理です。
一口いただきました。

衣はサクサク。身はやわらかくて味が濃厚で脂のうまみを強く感じます。くさみが一切ありません。これはおいしいです!

料理店「なすび」営業本部部長 大畑 守さん

『お客さんにもたいへん好評です。サバを安心して生(レア)で召しあがっていただけるところというのはなかなかないと思うので、これを静岡の強みにできればと思っています』。(大畑守さん)

ことしから出荷が始まったばかりの「三保松さば」。
土地のメリットがいかされた養殖事業で、あらたに三保の魅力が生まれていました。

  • 田中 洋行(たなか・ひろゆき)

    NHK静岡 アナウンサー

    田中 洋行(たなか・ひろゆき)

    大学で海洋生物を学んでNHKアナウンサーに。
    ダイビングを始めて25年。人と海との関係は深く、魅力だけでなく環境の問題や歴史なども長年取材しています。「しず海ひろば」で静岡の海を発信中!

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