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夏休みの自由研究に!子どもと一緒に防災実験!

楽しみながら学べる、備えにもつながる実験を紹介します
  • 2023年08月13日

夏休みの自由研究のテーマにいかがでしょうか?
楽しみながら学べる、備えにもつながる防災実験を6つ紹介します!

サイエンスショーを年間約500回実施している、
浜松科学館の上野元嗣さんに教えてもらいます。

 「地震」の実験

①揺れの違いを学ぶ!
揺れの違いを手軽に確かめることができる実験です。 

材料:下敷きと両面テープ、印になるもの。(絵を描くペン、カラーテープなど)

作り方:下敷きを切って、長さの違う板を2枚作ります。 
両面テープでつなぎあわせ、 印をつけたら完成。

大きくゆっくりと揺らすと・・・背の高い「赤の印」の板が動きます。
小さく速く揺らすと・・・背の低い「青の印」の板が動きます。 それぞれ揺れる周期が違うからです。
長い板は、高層マンションや高層ビル。短い板は、戸建ての家などをイメージしてください。 周期の長い揺れだと、高いマンションやビルが揺れる。周期の短い揺れだと戸建ての家などが揺れるのは、このためなんですね。
 

②共振を見てみよう

材料:おもり2個(今回は電池を使用)、ひも、ラックや木の棒など

同じ長さ、同じ重さのふりこを2個、ラックや棒などにつるします。
青いふりこだけふると…次第に赤いふりこも動き始めました。
地震の震源から遠く離れた場所にあっても、周期が合った建物が揺れるのと似ていますね。


③ 液状化現象を体験!

材料:粒のそろった小さな砂、ボウル、水。

砂をボウルに入れて、まぜます。砂が水が浸るくらいにしてください

地震のように揺らすと・・・

おもりの入った瓶のような重いものは沈みます
えんぴつのキャップなどの軽いものは浮き上がります 

液状化は、通常は砂などの粒同士がくっついていますが、地震の揺れによってばらばらになり、水に浮かんでいるような状態になるため起こる現象です。 水より比重の重い建物などは沈んだり傾いたりし、軽いマンホールなどは浮き上がることがあります。 

「気象」の実験 

①雲を作ってみよう

材料:ぺットボトル、エタノール、炭酸を抜けにくくするポンプ(ホームセンターや100円均一のお店などで販売)

ペットボトルにエタノールを入れ、ポンプをつけます。
ポンプを押してペットボトルの気圧を上げます。押せなくなるまで続けてください。

フタをはずすと。

一瞬で白くなりました

気圧が下がることで温度も下がり、水蒸気が水となって、 雲が発生しました。

このように、ふだん見える雲は白いですよね。 では、雨のときはどうでしょう。

②雨雲の見え方は?

材料:透明なケース、綿

ケースに綿を入れ、厚い部分と薄い部分を作ります。

太陽に見立てたライトを上からあてると…

薄いところでは白く見えますが、厚いところに持っていくと光を通さず、黒く見えます。

雨雲、積乱雲が発達すると、雲が厚くなります。黒く見えるときは、突然の局地的な大雨などに気をつけるサインです。

火山の実験

火山の噴火や、 斜面を溶岩がどう流れるのかイメージできる実験です。

材料:ビン、粘土、重曹、クエン酸、絵の具、水

ビンと粘土で火山を作ります。
この中に、重曹とクエン酸をスプーン1杯ずつ入れ、赤い絵の具で色を付けた水を注ぐと。

ぶくぶくと泡が…

山の形を変えることで溶岩の流れ方も変わります。 これを比較すると、 自由研究のテーマになるかもしれませんね。

 

上野元嗣さん

自分でできる実験を通しながら、 
実際の災害にも目を向けて頂き、
防災に役立ててください!

  • 大窪愛

    静岡放送局キャスター

    大窪愛

    浜松市出身。防災フェロー、防災士。「たっぷり静岡」の防災コーナー「みんなで防災」で取材・出演を担当しています。

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