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台風 雨 ハザードマップ確認を

みんなで防災 大窪愛キャスター
  • 2023年06月08日

雨の季節に入り、静岡県内では台風の影響が出ています。
大雨から命を守るために重要なのが、 洪水や土砂災害の危険が分かる地図 
「ハザードマップ」。
これだけは確認しておきたい、ハザードマップのポイントをお伝えします。

静岡大学防災総合センターの岩田孝仁さんと一緒に、ハザードマップと実際の地形を確認しながら、
丸子川付近を歩きました。
岩田さんは地域のリスクを知って、いざというときの避難にいかしてほしいと話します。
 

ポイント①洪水の危険

岩田さん「まず自分たちが生活している地域が、周囲に比べて高い場所にあるか低い場所にあるかを知っておいてほしい。 低い場所がいったん洪水になると水がたまりやすい場所。浸水も深くなる」

まず確認したいのは、自宅や学校・会社、よく行く場所に「浸水のおそれがあるか」。浸水のおそれがある地域には色がついていて、その深さは色ごとに分かれています。
一般的に50センチ以上だと床上まで浸水し、1メートルくらいで大人の腰までつかるおそれがあります。

さらに注意したいのは、このマップで赤いしま模様で示されている 「家屋倒壊等氾濫想定区域」です。

家屋倒壊等氾濫想定区域
川が氾濫した時は家ごと流されるおそれがあるため、 川から離れる必要がある

その上で、地域の 「川の特徴」を事前に知っておくことが、いざというときにつながるといいます。

岩田さん「例えば、 川幅が急に狭くなるような場所では、当然水が流れてくるとあふれやすい。
急流になると川が蛇行しているところで 浸食されて堤防が決壊しやすくなるとか、そういった特徴を知っておく。」

川と川の合流地点も大雨の時に水があふれやすく注意が必要だといいます。

ポイント②土砂災害の危険

ハザードマップでは茶色で示されている、土砂災害が起きる危険が高い「土砂災害警戒区域」です。

土砂災害警戒区域
大雨のとき斜面が崩れるおそれがあり、 早めの避難が必要

ポイント③入手方法

洪水や土砂災害ハザードマップは、県内すべての市や町にあります。
入手方法は、自治体の窓口や、インターネットから。
検索サイトで、自治体名とともに「ハザードマップ」ということばを入力して検索してください。
ただ、災害時はインターネットがつながらなくなるおそれもあるため、平時の確認が大切です。
 

ポイント④避難場所と情報

過去の被害の多くは、ハザードマップで浸水や土砂災害が想定された場所で起きていることが指摘されています。

ハザードマップで自宅に危険があれば、台風や大雨のとき、早めの行動が必要となります。確認したいのが、自宅の近くで避難できる場所がどこにあるのか。そして、災害時に発表される情報です。

岩田さん「気象庁からは警報、各自治体からは避難に関する情報がでてきます。情報が出たらすみやかに、安全な場所に避難することを家族全員で心がけて頂きたい

テレビでよく耳にはするものの、意外とじっくりと見たことは少ない・・・という人がいるかもしれません。ぜひ、一度、いまご自身がいる場所のリスクを知るためにも、「ハザードマップ」、チェックしてみてくださいね! 

  • 大窪愛

    静岡放送局キャスター

    大窪愛

    浜松市出身。ふじのくに防災フェロー、防災士。「おはよう静岡」キャスターを務めるかたわら、防災分野の取材を続けている。

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