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静岡 第169回直木賞受賞 永井紗耶子さん 島田市で祝福の声

  • 2023年07月21日

第169回芥川賞と直木賞の選考会が東京で開かれ、直木賞に静岡県島田市生まれの永井紗耶子(さやこ)さんの作品、「木挽町のあだ討ち」(こびきちょうのあだうち)が選ばれました。地元では祝福の声が聞かれました。

時代小説手がけ 2回目の候補で受賞

永井紗耶子さんは、静岡県島田市生まれの46歳。大学を卒業した後、新聞社勤務を経てフリーのライターとなり、2010年に時代小説「絡繰り心中」(からくりしんじゅう)で小学館文庫小説賞を受賞しデビューしました。江戸時代や鎌倉時代などさまざまな時代を舞台とした小説を手がけ、直木賞は2回目の候補で受賞となりました。

永井紗耶子さん
一報を受けて、恐悦至極、恐れと喜び極まるとはこういう感じかと思いました。 ここまでたどりつくことができてよかったと思います。

受賞作の「木挽町のあだ討ち」は、江戸の芝居小屋を舞台に父を殺された若侍のあだ討ちをめぐる物語を描いた時代小説です。

永井さん
歴史時代小説は敬遠されてしまうこともありましたが、どんな人にでも手に取っていただけるものをと思って書いてきたので、読みやすさという点ではちょっと自信を持っていました。

地元の書店では さっそく売り切れ

永井さんの出生地・島田市にある書店では、永井さんを応援しようと、数年前から作品を集めた特設のコーナーを設けていました。受賞を受けて、急きょお祝いのポップを作成。受賞から一夜明けた午前9時の開店直後から受賞作品を買い求める客が訪れ、置いていた8冊が1時間ほどで売り切れたということです。受賞作品を買いに訪れた地元の80代の男性は「売り切れていたので残念ですが、地元生まれの作家が受賞してうれしいです」と話していました。

焼津谷島屋アピタ島田店 川口真有美店長
先生本人とご親族の方にも来ていただいて、本にサインをいただいたりして交流があったのでずっと応援してきた。 永井さんの作品は登場人物の人としてのよさが描かれていて、すごくいい作品なので1人でも多くの人に読んでほしいです。

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