富士山静岡 登録から10年 世界文化遺産各地で祝う式典
- 2023年06月20日
富士山の世界文化遺産への登録が決まってから6月22日で10年になります。これを記念して、静岡県の富士宮市と富士市で式典が開かれました。
富士宮市 10年記念する標柱も
富士山のふもとにある富士宮市です。市内にある「世界文化遺産・富士山」の構成資産のひとつ、富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)で富士宮市などが記念式典を開きました。
式典では、須藤秀忠富士宮市長が登録から構成資産のガイドを担ってきた市民団体などに感謝状を贈呈しました。
富士宮市長 須藤秀忠市長
この10年間で大きな成果を残すことができました。富士宮市に住むみなさまが愛するこの街を、より素晴らしい街にしていくには、志半ばです。これから先10年20年歩みを止めず後世に継承していくことが重要です。
また、会場近くの神田川の川岸では、富士山の世界文化遺産登録10年を記念する標柱の除幕式が行われほか、地元の中学生や高校生が吹奏楽の演奏を披露するなどして10周年の節目を盛大に祝いました。
富士山は地元にとっても大切なものなので、これからも大事にしていきたいです。
富士山はいまでも美しいですけど、このまま美しくいてほしいと思います。
富士市 フォトモザイクを披露
同じくふもとの富士市でも、記念の式典が開かれました。会場の富士市交流プラザには、140人あまりの市民が参加しました。
ステージ上では、市民から募集した1万枚あまりの富士山の写真を組み合わせた「フォトモザイク」で表現した富士山が披露されました。
作品の前では、富士山への思いを語る場が設けられました。
地元の高校に通う学生たち
雄大な富士山を臨む富士市で生まれ育ったことを誇りに思います。
17日は、静岡市在住の写真家、橋向真さんによる講演も行われました。橋向さんは、富士山が世界文化遺産に登録されたことをきっかけに、本格的に撮影を始めたといいます。
写真家 橋向真さん
10年の間に、富士山を通して仲間づくりができ、カメラを始めないとできない貴重な経験がたくさんありました。
富士市企画課 岡利徳課長
富士山は富士市民にとってかけがえのない存在です。今後も、富士山を守りながら地域を盛り上げていきたい。