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静岡 春闘 組合要求上回る回答相次ぐ 背景に止まらぬ物価高

  • 2023年03月16日

今月15日、ヤマハ発動機(バイク)、ヤマハ(楽器)、スズキ(自動車)の静岡県内の大手3社で、春闘での賃上げ要求に対する経営側から回答がありました。記録的な物価の上昇が続くなか、組合の要求額を上回る回答が相次ぎました。

全社 賃上げ要求に応じる回答

磐田市に本社がある大手バイクメーカー「ヤマハ発動機」では、ボーナスにあたる一時金は要求を0.1か月下回ったものの、ベースアップに相当する賃上げでは、月額7000円の要求を2000円上回り、過去最高となる9000円と回答しました。

浜松市に本社がある大手楽器メーカーの「ヤマハ」は、月額7000円の賃上げ要求に対して、要求を1000円上回る8000円、一時金は満額回答の5.9か月でした。

同じく、浜松市に本社がある自動車メーカー「スズキ」は、賃上げと定期昇給分をあわせて、組合員1人あたり平均1万2200円で満額回答。一時金も満額回答の5.8か月でした。

物価上昇受け 高水準の賃上げ実現へ

ことしの春闘は、記録的な物価の上昇が続き、どこまでの賃上げが実現するかが焦点となる中、県内の大手企業の労働組合は、去年を上回る要求をしていました。

これに対し、経営側は要求を上回る水準の回答をするなど、労使双方が賃上げの必要性を共有し、近年にない高い水準の賃上げが実現する見通しとなりました。

中西清文 連合静岡会長
賃上げは労働組合だけでは実現できず、大手企業の経営側は実現に向けてよい決断をしてくれた。今後本格化する中小企業の交渉においてもこの流れを維持し、幅広い労働者の賃上げに結びつけられるよう期待したい。

 

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