切か検証できない」
都議政活費「人件費」初公開

東京都議会議員が昨年度、使った政務活動費の内訳が9日公開され、今回初めて、秘書の給与などとして使われる「人件費」の個別の支払金額が明らかにされました。ただ、支払った相手の名前は個人の所得が推定されるとして伏せられたままで、市民オンブズマンは「適切な支出か検証できない」と指摘しています。

東京都議会議員が調査・研究などのために使った昨年度の政務活動費の内訳が9日、公開され、議員の秘書や事務所のスタッフなどの給与にあたる「人件費」の個別の支払金額が都議会では初めて明らかになりました。

「人件費」は昨年度の政務活動費の中で2番目に多い2億1692万円が使われていますが、各会派が秘書やアルバイトなどに、それぞれ、いくら払ったのかがわかるようになりました。

一方、支払先については個人の所得が推定されるとして名前は伏せられたままで、政務活動費の調査を続けている東京市民オンブズマンは「適切な支出かどうかを検証できない」と指摘しています。

東京市民オンブズマンによりますと、全国の議会の中には人件費の個別の金額を伏せて秘書などの名前を公開しているケースもあるということで、政務活動費の公開の在り方には課題が残されています。