大和市の元副市長“市長の
言動に追い詰められ辞職”

神奈川県大和市の前の副市長が、市長が職員にパワーハラスメントを繰り返していたと主張していることに関連して、別の元副市長もNHKの取材に対し、市長の言動に追い詰められて任期途中で辞職したと述べました。これに対し市長は、「一切行っていない」と全面的に否定しています。

先月、任期途中で大和市の副市長を辞職した金子勝氏は、大木哲市長が市の職員にパワーハラスメントを繰り返したため、抗議の意味で辞職したと主張しています。

これに関連して、平成19年から21年にかけて大木市長のもとで副市長を務め任期途中で辞職した平松博氏がNHKの取材に応じました。

この中で平松氏は、「市長が部下を信用せず、私も日々の行動内容を細かく書いた日報を出すよう要求された。土日や夜間でも市長が働いているときに勤務していないと職員が責められていた」などと話し、市長の言動に追い詰められて任期途中で辞職したと述べました。

これらの指摘に対して大木市長は、26日の記者会見で「辞めた人の発言について話すことはない」などとしていったん会見を打ち切りましたがその後、会見を再開し、「指摘されたようなことは一切行っていない」と述べ、全面的に否定しました。

この問題について、大和市議会は特別委員会を設置して調査することを決めた一方、大木市長は、近く前の副市長を相手取って提訴する考えを示しています。