ワハラと感じさせ
配慮至らず」町長が謝罪

山口県田布施町で、税金の徴収ミスを内部告発した町職員が個室で1人だけの部署に配置換えとなり「パワハラではないか」などと批判が相次いだことを受けて、東浩二町長が記者会見しました。町長は「パワハラと感じさせてしまい、配慮が至らなかった」と謝罪したうえで、職員を個室から移し部署の人員を増やす方針を明らかにしました。

田布施町では、税金の徴収ミスを内部告発した町職員が2年間で3度配置転換となり、現在は個室の1人だけの部署で町史の編さんを担当していることが明らかになりました。

議会からはパワハラではないかという指摘が出たほか、町に批判が相次ぎ「役場を爆破する」といったメールや町長を脅迫するような電話もあって業務に支障が出たということです。

これを受けて、田布施町の東浩二町長は17日記者会見し「職員を隔離しようという気持ちは全くなかったが、本人にパワハラと感じさせてしまったことは配慮が至らなかった」と謝罪しました。

そのうえで職員を個室から移し、部署の人員を増やす方針を明らかにしました。具体的な場所や人数は、今後検討するということです。

東町長は「職員が相談できる体制を見直したい」と述べ、人事や職場環境をめぐる問題を外部に相談できる窓口などを新たに設置する方針も示しました。