馬毛島 環境影響評価手続き
開始に理解求める 防衛相

鹿児島県の馬毛島に在日アメリカ軍などが使う施設を建設する計画で、防衛省が環境影響評価の手続きを始めたことについて、岸防衛大臣は、地元が疑問を抱いている騒音対策や環境保全策を示すうえでも必要な手続きだとして、理解を求めました。

防衛省は、鹿児島県西之表市の馬毛島に在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練などに使われる自衛隊施設を建設することを計画していて、18日、周囲の環境に与える影響を調査するため、法律に基づく環境影響評価の手続きを始めました。

これについて岸防衛大臣は閣議のあとの記者会見で「地元から質問のある、騒音対策や島内での環境保全措置などを具体的に明らかにしていくために必要な手続きだ。海上でのボーリング調査なども進めて、事業の進捗(しんちょく)に合わせて内容を説明したい」と述べました。

そのうえで「わが国の南西防衛や日米同盟の強化に大きく貢献する重要な施設であり、地元の理解と協力は大変重要だ。説明を積み重ねて、地元に理解が広まっていくように最大限努力していく」と理解を求めました。