西之表市長選 在日米軍訓練
移転計画に反対の現職が勝つ

在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の馬毛島への移転計画が大きな争点となった鹿児島県西之表市の市長選挙は、31日投票が行われ、計画に反対する現職の八板俊輔氏が2回目の当選を果たしました。

西之表市長選挙の開票結果です。

▽八板俊輔、無所属・現。

当選。

5103票。

▽福井清信、無所属・新。

4959票。

現職の八板氏が、自民党が推薦した新人の福井氏をおさえて2回目の当選を果たしました。

八板氏は、西之表市出身の67歳。

新聞記者を経て前回の市長選挙で初当選しました。

今回の選挙戦では、在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の馬毛島への移転計画が大きな争点となりました。

計画には、八板氏が騒音や漁業への影響は避けられないなどとして、反対を訴えたのに対し、福井氏は協力と負担に応じた地域振興策を国に要望するなどとして賛成を訴えました。

八板氏は、「高い投票率の選挙で支持していただいたということは市民が国の計画にノーと言っているということだ。国と話し合いこの問題の解決を図っていきたい」と述べました。

投票率は80.17%で、前回を8.52ポイント上回りました。

防衛省「丁寧で真摯(しんし)な説明に努める」

防衛省の幹部は「安全保障上、馬毛島は重要であり、計画に関係する地元の方々に、より一層、理解と協力をいただけるよう、今後も丁寧で真摯な説明に努めていきたい」としています。