「改めてくおわび」
麻生財務相会見 進退は考えず

麻生副総理兼財務大臣は決裁文書の改ざんの問題で記者会見し、「行政文書を改ざんし、それを国会に提出することはあってはならないことで、はなはだ遺憾だ。交渉記録について極めて不適切な取り扱いがなされ、改めて深くおわびを申し上げる」と述べ陳謝しました。また「財務省、ひいては行政全体の信頼を損なったことを踏まえ閣僚給与の12か月分を自主返納する」と述べました。

引き続き大臣にとどまる

また「財務省として今回の事態を真摯(しんし)に反省し二度とこうしたことが起こらないよう再発防止策を直ちに進める。また財務省が担う行政分野の課題について引き続き責任をもって取り組んでいく。私のリーダーシップのもと職員一同が一致団結し信頼回復に努めていく」などと述べ、引き続き財務大臣にとどまって立て直しに取り組む考えを示しました。

改ざん 組織ぐるみでない

今回の文書の改ざんは組織ぐるみの行為だったのではないかと問われたのに対して、「文書改ざんのような行為が全省的、日常的に行われていたわけではない。調査結果を踏まえると当時の理財局で行われたと考えている」と述べ、財務省全体をあげた改ざんではなく、理財局など一部の改ざんだったという認識を改めて示しました。

進退考えていない

決裁文書の改ざんの問題を受けたみずからの進退を記者に問われ「考えていない」と述べました。

昭恵氏への忖度「認められていない」

文書の改ざんは安倍総理大臣の妻の昭恵氏への忖度(そんたく)があったのではないかと問われたのに対して、「調べた範囲では昭恵氏がかんでいるから、文書を書き直した、修正したというのは認められていない」と述べました。