イージス・アショア代替策
イージス艦増備も検討

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について岸防衛大臣は、イージス艦を増やす案も検討していく考えを示しました。

山口・秋田両県への配備を断念した新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、防衛省は24日、護衛艦や民間の船を活用するなどして、陸上ではなく、海上に配備する方向で検討を進めていることを明らかにしました。

これについて、岸防衛大臣は記者会見で「現在のイージス艦の体制と組み合わせて対応することで、自衛隊員に対する負担を相当減少させることができるのではないか」と述べ、海上に配備する方向で検討を進める考えを改めて示しました。

一方で「きのうの与党の会合でさまざまな議論があり、『イージス艦を増やす』という意見が多かったことも承知している。そうした意見も踏まえて、今後、検討を進めていきたい」と述べ、イージス艦を増やす案も合わせて検討していく考えを示しました。

また、記者団が「アメリカ側から海上案は合理的ではないという指摘があったのではないか」と質問したのに対し、岸大臣は「そのような趣旨の指摘があったという事実はない。日米間で一致協力して検討を実施している」と述べました。