道路標示330か所余誤設置
反則金返還など進める 兵庫

兵庫県内の330か所余りの交差点に警察が設置している道路標示が、本来は直進が認められている車線なのに直進禁止とするなど誤っていたことが分かりました。

兵庫県警察本部はことし7月、加古川市内の交差点に設置していた道路標示が、公安委員会の決定と異なることが判明したことを受けて、県内のおよそ4100か所の交差点についても同じような誤りがないか調査していました。

その結果、ほかにも334か所の交差点で、公安委員会の決定で直進が認められているのに直進を禁止したり、公安委員会の決定を受けないまま標示を設置したりする誤りが分かったということです。

このうち、神戸市中央区の「大丸前交差点」は、本来は「直進と右折が可能」ですが、道路標示は右折のみになっていました。

警察は、334か所で合わせて27人に違反切符を交付していたということで、反則金を返還して違反点数を取り消すとともに、正しい標示に切り替える手続きを進めているということです。

兵庫県警は、原因について「はっきりした理由はわからないが、過去、警察署が公安委員会に申請せずに勝手に設置したケースがあった。正しい道路標示が設置されているか、道路工事などの際に確認する機会があったが不十分だった」としています。