路脇斜面 調査区域4割
将来崩落のおそれ 逗子

神奈川県逗子市で道路脇の斜面が崩れ、1人が死亡した事故を受けて、市が同じような斜面がある市内の土砂災害警戒区域を調査した結果、およそ4割の区域で将来的に崩落につながるおそれのある斜面が確認されたことが分かりました。

ことし2月、逗子市で土砂災害警戒区域にある道路脇の斜面が突然崩れ、下の歩道を歩いていた18歳の女子高校生が巻き込まれて死亡しました。

このため逗子市は主要な市道が走っている41の土砂災害警戒区域を対象に、同じような斜面がないか調査しました。その結果、およそ4割に当たる17の区域で斜面にひび割れや部分的に崩れた跡などが確認され、風化が進めば将来的に崩落につながるおそれがあることが分かったということです。

逗子市は現段階では差し迫った危険性はないとしていますが、市と国の所有地については来年4月以降にモルタルの吹きつけなどの対策工事を行い、私有地については所有者に対し対策などについて市に相談するよう求めるということです。

一方、神奈川県は事故後のことし3月、県道沿いの斜面820か所を緊急点検しましたが、甚大な被害が発生するような崩落の前兆はなかったということです。