校でのマスク着用
「熱中症対応を優先して」

学校でのマスクの着用について、萩生田文部科学大臣は、記者会見で、気温や湿度などが高い日は外して熱中症対策を優先するよう呼びかけました。

この中で、萩生田文部科学大臣は学校でのマスクの着用について、「この暑さで熱中症が非常に心配だ。体育の時間や、一定の距離が保てるスペースでは、マスクを外した授業を行うなど、すでに学校には柔軟な対応を取ってもらっているが、気温や湿度、『暑さ指数』もマスクを外す判断の指標として取り入れてもらいたい」と述べました。

そのうえで、「マスクの着用は感染拡大防止の効果は大きなものがあると思うが、熱中症対応を優先してほしい」と述べました。

また、文部科学省が児童・生徒の感染経路を調べた結果、「家庭内」が57%だった一方、「学校内」が5%にとどまったことについて、「学校がマニュアルに沿った消毒などの感染拡大防止に非常に努力している結果だと思う。うがいや手洗いを家庭内でも同じように取り組んでもらうことを期待している」と述べました。

文部科学省 教育現場での柔軟な対応求める

新型コロナウイルスによる休校の影響を補おうと、全国で夏休みが短縮され8月も授業を行っている学校が多くあります。文部科学省は「熱中症も命に関わる危険がある」として、気温や湿度が高い日はマスクを外し、熱中症への対応を優先するよう呼びかけています。

文部科学省は、全国の学校向けにまとめた新型コロナウイルスへの対応マニュアルの中で、マスクの着用について「身体的距離が十分取れない場合は着用する」としていて、常時着用にこだわらず、教育現場での柔軟な対応を求めています。

そのうえで、気温や湿度や「暑さ指数」が高い日にはマスクを外すよう明記していて、命に関わる熱中症への対応を優先してほしいと呼びかけています。

また、体育の授業については十分な呼吸ができないリスクや熱中症のリスクがあることから、マスクの着用は必要なく、登下校など人との距離が取れる屋外ではマスクを外すよう指導することを求めています。