相 政府配布とは別の
布製マスクで官邸に

安倍総理大臣は、3日午前、政府がすべての世帯に配布したマスクとは別の布製マスクを着用して総理大臣官邸に入りました。そして、これまでの取り組みの結果、マスクが手に入りやすくなっているとして、外出時にはマスクを着用するなど、感染予防への協力を改めて呼びかけました。

安倍総理大臣は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、これまで、政府がすべての世帯に配布した布製マスクを着用して執務に当たってきました。

しかし、1日からは、顔を覆う範囲の広い別のマスクを着用していて、3日も同様のマスクを着用し、午前10時前に総理大臣官邸に入りました。

そして、記者団に対し「これも布製のマスクだが、この半年間さまざまな施策を講じてきた。現在、お店でもいろいろなマスクが手に入るようになったので、ぜひ国民の皆様にも、外出時にはマスクを着用していただくなど感染予防にご協力をお願いしたい」と述べました。

官房長官「布マスク保有し活用 意義ある」

菅官房長官は午前の記者会見で「マスクは4月以後、店頭で品薄状態が続き、入手できない方も数多くいたことを踏まえて、安倍総理大臣は政府配布の布マスクを着用してきた。他方、足元ではマスク供給量が回復し、通常の流通で確保できる状況になっている」と述べたうえで、安倍総理大臣が1日から、これまでの政府配布の布マスクではなく店舗で購入できる布マスクを着用していることを明らかにしました。

そして国民に対し、外出の際には必ずマスクを着用するなど感染防止への協力を呼びかけました。

また、すべての世帯に配布した布マスクについて「さまざまな批判は承知しているが、マスクが届いたことによって感謝なども数多くいただいた。今後の流行にも十分対応できるよう、布マスクを多くの国民が保有し、どういった形でも活用していくことは意義がある」と述べました。