阪府 5人以上の飲み会
宴会など控えるよう要請

大阪府は、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、府内での感染が再び拡大していることをうけて、府民や経済界などに対し、来月1日から20日までの間、5人以上での飲み会や宴会などを控えるよう要請することを決めました。

大阪府は、28日午後5時すぎから、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、冒頭、吉村知事は、「特に若い世代が夜の街関連にプラスして、大人数で集まって飲食をするところで非常に感染が広がっている。一方で社会経済を動かしていく必要があり、非常に難しいかじ取りではあるが、この両立をはかっていく」と述べました。

そのうえで、「感染の震源地が見えてきているので、そこに対する戦略的、具体的なピンポイントの対策が重要だ」と述べました。

会議では、大阪府内の感染状況について、大阪市内に住む10代から30代の若い世代に加えて、大阪市外に住む40代以上の陽性者も徐々に増えていることや、接待を伴わない飲食店の関係者などにも感染が広がっていることが報告されました。

そして、さらなる感染拡大を防ぐためには、行動の変容を促す必要があるとして、府民に対し、来月1日から20日までの間、5人以上の飲み会や宴会を控えるよう求めることを決めました。また、経済界や大学などにも、同じ期間、5人以上の宴会などを控えるよう要請するとともに、体調が悪い人には通勤や通学をさせず、検査の受診をすすめることを求めるとしています。

吉村知事 府の方針への理解求める

大阪府の吉村知事は、府の対策本部会議のあと、記者団に対し、「20代から30代の陽性者が多く、グループでの飲み会や宴会の場で感染が広がっている」と述べました。

そのうえで、「府民の皆さんは、来月1日から20日までの間、5人以上での飲み会、宴会、コンパの自粛をお願いしたい。これを守ってもらえれば、感染を一定程度、抑えられると思っている」と述べ、府の方針への理解を求めました。

さらに吉村知事は、府民に対し、感染症対策をとっていない飲食店などの利用は控えるよう、改めて呼びかけました。

新たに155人感染確認 1日としては最多

大阪府は、28日、府内で新たに155人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。府内で1日に感染が確認された人数としては今月24日の149人を上回りこれまでで最も多くなりました。

感染経路不明 104人
大阪府によりますと、155人のうち1人は重症で、このほかは軽症か無症状だということです。内訳は、感染経路がわからない人が104人、経路がわからない人の濃厚接触者などが51人となっています。

年代別 20代が73人
また、年代別にみますと、
▽未就学児が1人、
▽10代が12人、
▽20代が73人、
▽30代が22人、
▽40代が17人、
▽50代が16人、
▽60代が5人、
▽70代が2人、
▽80代が5人、
▽90代が2人となっていてます。

大阪府内の感染者はこれで合わせて3430人となりました。

大阪府は、28日開かれた新型コロナウイルスの対策本部会議で、府民や経済界などに対し、来月1日から20日までの間、5人以上での飲み会や宴会などを控えるよう要請することを決め、感染防止策の徹底を強く呼びかけています。