太の方針」修正案提示
国土強じん化に予算確保など

ことしの「骨太の方針」について、政府は、与党の意見を踏まえ、今後も国土強じん化のための十分な予算を確保することなどを盛り込んだ修正案を提示しました。

「骨太の方針」について、政府は、先週、与党から、一連の豪雨災害を踏まえ、中長期的な防災対策を具体的に盛り込むよう求める意見などが出されたことから、14日、自民党の政調全体会議で、修正案を提示しました。

修正案では、国土強じん化について、今年度で3か年緊急対策が終了したあとも中長期的な視点に立って取り組むため、十分な予算を確保することなどが盛り込まれました。

一方、財政再建をめぐっては、「次世代への責任の視点に立つ」という文言が追加されましたが、出席した議員からは、さらに踏み込んだ表現を求める意見も出されました。

また、国が定める薬の価格の改定に向けた市場調査を行うことを盛り込むかどうかについては、賛否両論が出され、対応を岸田政務調査会長に一任しました。

「骨太の方針」をめぐっては、公明党も14日、政調全体会議を開き、対応を石田政務調査会長に一任し、政府は、与党と最終的な調整を行ったうえで、今週、閣議決定する予定です。

自公 国土強じん化の緊急対策 さらに5年延長を

自民・公明両党の幹事長と国会対策委員長らは14日午後、国会内で会談し、今回の一連の豪雨災害を受けた対応を協議しました。

そして、早期の復旧に努めるとともに、今年度で終了する国土強じん化のための3か年緊急対策について、さらに5年間延長するよう政府に求めていくことで一致しました。

このあと、自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「政府には十分予算を確保し、積極的に災害対応を進めてもらいたい。政府の『骨太の方針』に入れてほしい」と述べました。