法相が「安倍総理から」
と現金30万円 町議が辞職

河井克行前法務大臣と、妻の案里参議院議員が逮捕された選挙違反事件で、案里議員の後援会の会長を務め、河井前大臣から現金を受け取ったことを認めた広島県府中町の町議会議員が、町議会に辞職願を提出し、29日受理されました。

河井案里参議院議員の後援会の会長を務めた府中町の繁政秀子町議は、今月25日、報道陣の取材に対し、案里議員の事務所で河井前大臣から現金30万円を受け取ったことを認めました。

河井前大臣は現金を渡す際、「安倍総理からです」と述べたということです。

繁政町議は、代理人を通じて今月26日に辞職願を提出していたということで、29日開かれた町議会で受理されました。

繁政町議は29日の町議会を欠席し、辞職の理由については「一身上の都合」と説明しているということです。

府中町議会の中村武弘議長は、「長年、町議を務められてきた方が辞職するのは残念だ。選挙違反事件を受けて議員全員が襟を正さなければいけないと思う」と話しています。