刈り陳謝 安芸高田市長
河井前法相から現金授受

24日、河井前法務大臣から現金60万円を受け取ったことを認めた広島県安芸高田市の児玉浩市長は26日、頭を丸刈りにして記者会見に臨み現金の授受を陳謝したうえで、今後の進退については、市民の声を聞いて判断したいと述べました。

安芸高田市の児玉市長は24日河井前大臣から、2回にわたって現金60万円を受け取っていたことを認めたうえで「最初の30万円は当選祝いだと思った。あとの30万円は買収行為だと思い、預かったあと、数回に分けて返却した」と説明しました。

児玉市長は頭を丸刈りにして26日記者会見に臨み、「現金の授受はどちらも案里議員への参院選への協力をにおわせるものだった。もらうわけにはいかないので断ったが、強引に渡された」と当時の状況を説明しました。

そのうえで「まずは反省を示さないといけないのでヘアスタイルを変えました。私の不徳の致すところで大変、申し訳ありませんでした」と陳謝しました。

また児玉市長は、これまで現金の授受はないと説明してきたことについて、「捜査当局から機密保持を要請されていた。『ノーコメント』と答えると、次の質問で難しくなる部分があるし、1回認めてしまうと、全部話したくなってしまうと考えた」と釈明しました。
今後の進退については「多くの課題を抱える市のまちづくりに全力で取り組みたい」とする一方、「後援会や市民の声を聞いて判断したい」と述べ有権者の意見を踏まえ、判断する意向を示しました。