良 中3にアンケートで
入試の出題範囲検討

奈良県教育委員会は、新型コロナウイルスの影響による休校で、各学校の間で授業の進み方にばらつきが出ているとして、高校入試を控える県内のすべての中学3年生などにアンケート調査への協力を依頼したうえで、来年の公立高校の入試の出題範囲を一部削減することも含め検討していくことを決めました。

これは、奈良県教育委員会の吉田育弘教育長が、20日の記者会見で明らかにしました。

奈良県では39ある市町村のうち26で、今月末まで中学校を休校するとしている一方、すでに再開している自治体もあり、授業の進み方にばらつきが出ています。

県教育委員会は、来年実施する公立高校の入試について、県内すべての中学校の校長と県内におよそ1万人いる、すべての中学3年生などにアンケート調査への協力を依頼し、出題範囲を検討することになりました。

このうち中学3年生には、出願範囲を従来どおりにしたとき不安を感じるかや、不安を感じる教科について質問する予定です。

また、校長には各教科ごとに出題範囲を従来どおりにするか、それとも一部削減するかなどの意見を求める計画です。

県教育委員会では今月中にアンケート調査を終え、来月11日の教育委員会で出題範囲を決定することにしています。

吉田教育長は「早く決めることで中学3年生の不安を少しでも解消したい」と話していました。