校の公立学校で自主登校
始まる 農場実習も 広島

新型コロナウイルスの影響で休校が続く広島県内の公立の学校では、学習時間を少しでも確保しようと今週から自主登校が始まりました。

東広島市の県立西条農業高校では、新型コロナウイルスの影響で先月16日から臨時休校となっていますが、今週から出欠の対象とならない自主登校が始まりました。

20日は、3年生の登校日で、畜産科では19人の生徒がおよそ40日ぶりに農場での実習に参加しました。

生徒たちはグループに分かれて乳牛や豚の体重測定を行い、乳牛を牛舎から出したり、豚が逃げ出さないように板で囲ったりしながら、体重計にのせて記録していました。

家畜の体重は月に一度測定し、休校中の先月は教員たちが測定したということです。

生徒たちは「家畜が体調を崩していないか心配していたので、久しぶりに元気な姿が見られてうれしいです」などと話していました。

県立西条農業高校畜産科の森田毅主任は「生徒の様子を見て、家畜に会いたかったんだなとひしひしと感じました。限られた時間のなかで、遅れを取り戻したい」と話していました。

広島県内の県立学校は来月1日に再開する見込みですが、再開後も当面は感染防止のため、学年やクラスごとに登校する日を分ける「分散登校」の実施が検討されています。

図書室や校庭を開放 東京 品川区

品川区の小学校では2か月以上にわたって休校が続いていて、子どもたちの本を読みたいという要望に応え、運動不足の解消につなげようと、20日から平日はほとんどの小学校で図書室と校庭を開放することにしました。

第二延山小学校では午後1時ごろから施設を開放し、子どもたちが次々と学校を訪れました。

都内では今も緊急事態宣言が続いていますが、区内の新たな感染者が減少傾向にあることなどから、感染防止策を徹底したうえで施設の開放に踏み切ったということです。

子どもたちにマスクの着用や手の消毒、体温の測定を徹底させたうえ、図書室ではいすの数を減らし、本を借りる列の間隔を通常より空けて、寝そべって本を読めるスペースの利用は禁止しています。

校庭では、密集を防ぐため、日ごとに利用できる子どもの学年を指定しています。

図書室を利用した3年生の女の子は「コロナのせいであまり外に行けなかったから、つまらなかった。図書室が好きなのでうれしいです」と話していました。

滝渕正史校長は「子どもたちがいてこその学校だと思いました。また学校でいろいろな活動ができるようになることを心から願っています」と話していました。