ICT教育の普及に差
23区の状況公開に注目

新型コロナウイルスの影響で学校の休校が長引く中、インターネットを活用して家庭にいても教育を受けられるICT教育の普及が自治体によって差があることから、東京23区に住む保護者に区ごとの状況を報告してもらいホームページ上で公開する取り組みが注目されています。

これは、23区での小学校でのICT教育の普及状況がばらつきがあることから、分かりやすくまとめてネット上で共有することで取り組みを進めてもらおうと、都内に住む小学生の子どもを持つ女性が始めました。

「ぱぱままSTARTUP」というホームページには、オンラインで朝の会を開くなど同時双方向のコミュニケーションが取られているかや、学校側からオンデマンド教材の配信がされているかなど、5項目が具体的に紹介されています。

取り組みが進んでいるとされたのは豊島区、文京区、千代田区、渋谷区、中央区で、このうち豊島区では先週、すべての公立小中学校でパソコンやスマートフォンを通じて先生と生徒がお互いの顔を見ながらホームルームを行ったり、勉強で分からない部分を質問をできたりするように学習ツールを整備したということです。

情報をまとめた森田亜矢子さんは「休校が続く中、家族で指導していくにも限界があるのではないかと思い、情報を集めて公開した。それぞれの自治体が前向きに変わっていくきっかけになってほしい」と話しています。

森田さんは今後、23区以外の自治体からも情報を集めたいとしています。