者1人につき50万円の
協力金 病院へ 千葉県

新型コロナウイルスの感染者を受け入れた病院の経営面での負担を軽減するため、千葉県は患者を受け入れた病院に対してひとりにつき50万円を協力金として支払うことを決めました。

千葉県内ではこれまで880人余りの感染者のうちおよそ550人が、県内のおよそ60の病院に入院して治療を受けてきました。患者を受け入れた病院からは、ほかの入院患者への感染を防ぐため周りの病床を空ける対応が必要な上、院内感染防止対策や医師や看護師の確保に経費がかかるなど、経営面での負担が大きいという声が相次いでいました。

これを受けて千葉県では先月1日以降に感染者を受け入れた県内の病院に対して、経営悪化を防ぐための協力金を支払うことを決めました。

具体的には患者ひとりの受け入れにつき50万円を支給するほか、入院のための病床をあらかじめ確保したり感染拡大を防ぐため周りの病床を空けたりした場合、1床当たり1日にICU=集中治療室で9万7000円、それ以外の病床で1万6000円を補助します。

財源には国からの交付金を充てることにしていて森田知事は、「県としてしっかり応援し、今後患者が再度増える万が一のことも考えながら対応していきたい」と話していました。