奈川 感染の子ども受け
入れの医療機関など整備へ

神奈川県は新型コロナウイルスに感染した子どもを受け入れる医療機関や、保護者が感染した子どもを一時保護するための児童福祉施設を整備し、態勢の強化を進めています。

これは、神奈川県の黒岩知事が12日の定例会見で明らかにしたものです。

神奈川県は、新型コロナウイルスに感染した18歳未満の子どもの患者に対応するため、県内で合わせて30から40の医療機関を、子どもの感染者の受け入れ病院として整備することになりました。

また、保護者が感染により入院して、子どもが取り残される事態を防ごうと、県内の児童相談所など3つの児童福祉施設で子どもを一時保護する取り組みを始めることも決めました。

PCR検査で陰性だった子どもを個室で受け入れ、施設内をゾーニングしたうえで、感染症対策の訓練を受けた保健師などが対応するということで、早いところで今月下旬から受け入れを開始します。

このほか、中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」が新たに2か所指定されて17か所になったことや、PCR検査の集合検査場が今月中に17か所に拡充される見通しも示されました。

黒岩知事は「医療崩壊は絶対に避けなければならず、子どもを抱えた親の不安にも応える態勢を整えたい」と話していました。