クハラに該当せず」
福田財務次官 改めて否定

女性記者にセクハラと受け取られる発言をしたと報じられ、18日、辞任を表明した財務省の福田淳一事務次官は19日朝、記者団に、改めてセクハラ発言を否定し、辞任するのは「こういう状況では仕事にならないからだ」と弁明しました。

この問題で辞任を表明した福田事務次官についてはテレビ朝日が未明に会見し、セクハラを受けたとされる記者の中に自社の女性社員が含まれ、会話を録音したデータを出版社に提供していたことを明らかにしました。

これを受けて、19日午前8時半ごろ、自宅を出る福田次官に、記者団がセクハラ発言を認めるかどうかただしたのに対して、「録音は相手が話しているところをとっていないので、全体を見てほしいというのは前から申し上げている。全体を見てもらえればセクハラに該当しないというのはわかるはずです」と述べ、改めてセクハラ発言を否定しました。

そのうえで、「セクハラで辞任するのではないのか」という質問に対しては、「違います。こういう状況になっていて仕事にならないので辞めます」と述べ、辞任するのは、報道で事務次官としての職責を果たすことが難しくなったからだ、と弁明しました。

首相「誠に遺憾 信頼回復に取り組む」

アメリカ南部のフロリダを訪れている安倍総理大臣は、福田事務次官の辞任について、「誠に遺憾だ。今後、一層の緊張感を持って、行政の信頼回復に向けて取り組んでまいります」というコメントを出しました。