たに中東派遣の護衛艦
コロナ感染者いれば帰港も

新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、河野防衛大臣は中東地域に派遣している護衛艦と交代のため新たに派遣する1隻について、出港後に乗組員全員にPCR検査を行い、陽性の人がいた場合、港に戻す考えを示しました。

中東地域に派遣している護衛艦と交代するため、防衛省は護衛艦「きりさめ」を今月10日に長崎県の海上自衛隊佐世保基地から出港させます。

「きりさめ」は、乗組員が新型コロナウイルスに感染していないか確認するため、2週間、日本近海にとどまってから現地に向かうことになっていますが、河野防衛大臣は記者会見で、この間に乗組員全員に対してPCR検査を行うことを明らかにしました。

全員の陰性を確認してから中東地域に向かわせるとしていますが、陽性の人がいた場合は護衛艦をいったん港に戻し、濃厚接触者は隔離し艦内の消毒といった措置を講じるため交代の時期に遅れが出るということです。

海外に派遣しているほかの部隊の要員が交代する際も、当面は、同様の対応を取るということで、河野大臣は「大事なのは一定の期間隔離したうえで、PCR検査で健康状態を確認することだ。乗組員の健康をしっかり守っていきたい」と述べました。