日の全国人出 減少幅は
平日より大きく

大型連休後半の5連休の初日となった2日の全国の人出は「特定警戒都道府県」の対象地域で、感染拡大前と比べて50%から80%の減少と、平日より減少幅は大きくなりました。

NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとにプライバシーを保護した形で全国47都道府県の人出のデータをまとめています。

2日午後3時時点の人出は、感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の休日の平均と比べて、当初の緊急事態宣言の対象地域では、大阪 梅田周辺で85.8%、東京 新宿周辺で79.9%、横浜駅周辺で76.1%、福岡 天神周辺で73.9%、大宮駅周辺で70.9%、兵庫県の三ノ宮駅周辺で68.8%、千葉駅周辺で67.1%、それぞれ減少しました。

これら7つの都府県に加えて、「特定警戒都道府県」に指定されている6つの道府県では京都駅周辺で75.9%、名古屋駅周辺で77.3%、金沢駅周辺で74.5%、札幌駅周辺は74%と減少幅が70%を超えています。

また、水戸駅周辺は60.2%、岐阜駅周辺は55.6%の減少でした。

このほかの地域では、広島市中区紙屋町周辺が68%、仙台駅周辺が65.9%、高松市丸亀町周辺が48.7%の減少でした。

休日だった2日の全国の人出は、平日に比べると減少幅が大きくなっていますが、地域によってばらつきがある状況が続いています。

観光地の人出 90%超の減少も

KDDIは、利用者の同意を得たうえでスマートフォンの位置情報をもとに、全国の23か所について、主な観光地として人出をまとめています。

それによりますと、2日の午後3時時点の人出は、去年の大型連休中の平均と比べて、三重県の伊勢神宮周辺で94.8%、長野県の軽井沢駅周辺で92.7%、静岡県の浜名湖内浦湾周辺で90%と、減少幅が90%を超えました。

また、兵庫県の淡路島の明石海峡大橋周辺で89.2%、栃木県の日光東照宮周辺で83.6%、神奈川県の江の島周辺で77.6%、東京 浅草の雷門周辺で73.4%減少しました。

このほか、金沢市の兼六園周辺が66.8%、京都市の円山公園周辺が64.3%、北海道の小樽運河周辺が64.1%、広島市の本通り周辺が61%の減少でした。

観光地の人出は去年の大型連休と比べると、ほとんどのところで大幅に減少しましたが、平日だった前の日と比べると、大分県の由布院周辺が35.3%、神奈川県の箱根湯本駅周辺も16.7%、それぞれ増えていて、連休中の人出の減りづらさがうかがえます。